なんとなく切ない気分になって、
なのはさんとヴィータさんを絡ませたくなりましたw
あとコミアラ新刊発売されたことで私のなのヴィ熱がふつふつと…
設定としては、武装隊員として二人が一緒に任務している…というもので、
六課以前の時代。
お付き合い頂けるかたは追記よりおねがいします★☆
窓から見えるのは、不安になるほどの闇。
管理外世界での任務。本局からの転送ポートが使いづらく、空いている艦船もないということで、
私にとっては、闇の書事件以来となる、現地の待機所に移っての任務となった。
この世界の夜は、とても長い。
地球にも、北極や南極では夜が長い季節・昼が長い季節があったけれども、
この世界は、どの場所においても、どの季節においても昼が短く、夜が長いそうだ。
「ねむいのに…ねむれないなぁ…」
そう呟いて瞼を閉じるも、またすぐにあけてしまう。
どうもなんだか眠れない。
「あと数時間で私たちが出動なのに…」
となりですやすや眠るパートナーのくるくるとかわいい赤毛に、手を伸ばした。
「ヴィータちゃん、おこってたなぁ…」
急ごしらえの待機所で、ベッドの数が足りなかったので、
私が、「ヴィータちゃんと一緒に寝ます」と言ってヴィータちゃんに抱きついたら、
何だかモゴモゴいいながら、ヴィータちゃんは私を振り払った。
「でも…寝る時は素直に入ってくるんだもん…ふふっ」
そうだ。私が先に布団に入って、掛布団を片手で上げながら、「おいで」と言った。
そのころにはすっかり眠たかったのか、素直にヴィータは入ってきたのだ。
眠そうに「おやすみ…」といいながら。
思えば、
歯磨きの仕上げをしてあげる時にも(いつもはやてがしていると事前に調査済みだったので強引になのはがやった)
目がとろんとしていた。
「かわいいなぁ、もう…」
私は相変わらず目は冴えたまま。眠りたいのに、眠れない。
突然ヴィータが寝返りを打った。
慌てて赤毛にからめていた指を引っ込める。
こちらに顔を向けて、ごにょごにょと口を動かす。
「ん…?どうしたんだろう…??」
口元に静かに耳を寄せてみる。
「はやて…」
やっぱり。
………こんなに幸せそうな顔をしてたもんね。
………はやてちゃんの夢なら、しょうがない…かな
不思議な淋しさが胸から、口からこぼれないように。私はそっと後ろを向いた。
ヴィータちゃんから目をそらすように。
「大丈夫。ちゃんと守るよ」
それでもヴィータの寝言は続く。
………ヴィータちゃん…
「あたしは騎士だ。そしてずっと傍にいてやるんだ」
………やめて、ヴィータちゃん…
私は耳をふさぎたくて、もぞもぞと手を布団からだした。
「だから、なのははあたしが守る…」
冷たい掌が、私の耳を覆う前に、不思議な言葉が聞こえてきた。
………ヴィータちゃん…??
それから寝言はとまってしまった。
まったく、これではいっそう寝付けない。
「ヴィータちゃんの…ばか」
あと数時間後の出撃。
終わったらヴィータちゃんに、うーんと甘えて困らせちゃおう。
《END》
*おまけ*
「フェイトさん、何を見ているんですか?」
「あ、シャーリー。これはね、先日あったロストロギア回収任務の映像データだよ」
「あ、なのはさんとヴィータ弐尉が対応にあたられた分ですか?」
「そうそう」
「でもフェイトさん。これ真っ暗で何も見せませんよ?」
「シャーリー…ほらここ。なのはが見えない?ここが太ももで腰のライン…顔はここ」
「へー…そうなんですね。(事件まったく関係ないですけどね)」
「とりあえずヴィータは危険だね(『なのはに近づく危険な虫リスト』の☆5にしておこう。要対策、と。)」
「え?どうしてですか??」
「なのはの隣に寝ているからだよ(対策はプラズマランサーでいいかな)」
「え、なのはさんってそんなに寝相が悪いとか…ですか?」
「!!」
「どうしました?」
「そ、そうだよ…なのはは寝相が悪いんだ。(そういうことにしておけば、私のなのはが他人とベッドインすることも…ウヘヘ)」
「そ、そうなんですね(そんな慌てて言わなくても…)」
「シャーリー、お願いがあるんだ。その噂できるだけ広めてくれない?」
「そ、そんなことできませんよ…私が『お話し』されちゃうj…」
「上官の命令だ…シャーリー。ニヤリ」
*おまけ2*
「ヴィータちゃん2日もおやすみなんて珍しいなぁ…あとではやてちゃんに聞いてお見舞いに行こう♪」
+++
「はやてちゃん、ヴィータちゃんが具合が悪いみたいだね…
今日あたりお見舞いに行きたいんだけど、大丈夫かな?」
「あ、ええよ。ヴィータも喜ぶやろうし。ところでなのはちゃん、ふふふっ、寝相悪いんやて?」
「え…私が?」
「シャーリーが泣きながら話に来たで?そういえばなんで泣きよったんやろな?」
「へぇ、シャーリーが泣きながら…」
「ああ、そうや。なのはちゃんが寝相が悪いんやったら、うちの子とのベッドインは許可できへんなぁw」
「ふふっ、はやてちゃん。本気で信じてるなら『お話し』して誤解を解かなきゃいけないけど?」
「嘘です…信じてません…シャーリーが泣いてたんで事情を聴いたらフェイトちゃんが黒幕でした…はい…」
「ありがとう。さすがはやてちゃん。さて、ヴィータちゃんのところには六時に伺うね。
その前にフェイトちゃんと『お話し』したいことがあるから」
「はは!!いってらっしゃいませ!!(…フェイトちゃんごめんなぁ)」
フェイトさんは二日休みどころではすみませんでしたwチャンチャン