寒っ!!
東京は雪です。特に東京に住んでいるというわけでもないくせにちょっとそう言ってみましたw
私の大学のおとなりには寂れた遊園地があって、そこに雪が降り積もっていく様子を見ながら、
なんとなく、なのはがティアナの手を温めながら、観覧車の下で順番待している光景を想像してしまいまして
なのティア分を補充補充補充!!ってことで、お付き合いいただけると幸いです。
アクセスしづらいネットの孤島にあるようなこのブログを読んでいただいている皆様!!
雪にはぜひぜひ気を付けて、けがなど注意してくださいね♪
続きは追記より…ですが、
実はなのはとティアナがそれっぽく絡むシーンはないので、
なのティア推しのかた、過度な期待はしないでかるーい気持ちでよんでくださるとうれしいです
【おでかけには入念な準備が必要です】
「ティアーわたしも連れてってよティアー、えーが!!えーが!!」
「スバルうっさい、仕事中よ!!??」
次のスターズ分隊の休暇を使って、なのはさんと二人で映画に行くことを告げた日から、
スバルはなんとういか…豹変した。
ホラー映画なので、スバルにその映画の鑑賞を提案してもすぐにお茶を濁された。
だからてっきりスバルはいかないだろうと思っていたのだが、そうでもないらしい。
******
「あの映画を観たいから、ティアナ、よかったらつきあってくれない?」
なのはさんからそう誘われたとき、すぐに快諾したのも、スバルが行かないだろうと思っていたからだ。
「ふふふっ、よかった。チケットが二枚あるから、今度の休暇の一日目、あけておいてくれるとうれしいな?」
「ありがとうございますなのはさん。私もすごく気になってて…。でもよろしいんですか?私とで…」
「にゃはは、フェイトちゃんったら小さいころから怖いもの苦手だからね…
最初は面白がってとびきり怖いものを観せてたんだけど。あまりに素直に驚きすぎて、だんだん心が痛くなってきたから…」
フェイトさんに一瞬同情しかけたが、いつもなのはの傍で何から何までサポートをしているフェイトにもできないことがあると言われると、ちょっとした優越感のほうが、私の心を支配してしまった。
******
「ティアー…ねぇティアったらー!!」
「しつこいわねあんた。ホラーなのよ??わかってる??」
あまりにしつこいパートナーに、思わず仕事の画面から目を上げて、見に行く映画のジャンルを強調した。
「が…がんばるもん…」
「いやいや、がんばって観る必要はないから」
何をそう必死になっているのか分からないが、別にホラーを克服する必要はないだろうと思いながら、
指摘した。
「スバル?ティアナ?おしごとおしごと」
そうこうしていると、なのはさんがこちらへ来た。スバルをじっと見つめて、首をかしげる。
「なのはさん?」
スバルもなのはさんを見つめ返すが、私にはさっぱり訳が分からないので、とりあえずなのはさんを呼んでみた。
「ん?なに?ティアナ」
一応スバルも同行することを聞いてみる。
「今度の映画、スバルもいっしょにm…」
「ア…ティア…やっぱり…わたしは…いい…や」
先ほどまでの威勢はどこへやら、スバルは急にモゴモゴと私に囁く。
なのはは薄く微笑んだ。
「んー…スバルにはちょっとだけ刺激がつよすぎるかもしれないね?」
「は、はい…」
目を疑いそうな再びの豹変についていけない。行きたくなさそうだったのに、行きたいと言い出して、
最終的には行かないらしい。
「さ、お仕事お仕事」
気のせいだろうか。なのはさんの唇の端が少し吊り上ったように見えた。
「「はい!!」」
*****
「まったく、ティアナは無防備すぎなんだよ…
念話で「お話」しておいたからスバルはもう無理してでもホラーを観にいこうなんてことはしないだろうけど
やっぱりスバルは強敵だなー…
さーて、あとはもうひとり」
*****
「えー!!なのはままヴィヴィオじゃないひととおでかけしちゃうの?」
なのはの説明に、ヴィヴィオは動揺を隠しきれない様子だった。
ごめんね、ヴィヴィオ。おばけがでるこわーいおはなしなの。
だから、フェイトちゃんのいうことを聞いて、しっかりお留守番しておいてね?
「ティアナさん…と?」
唐突に出てきたその言葉に、大人げないほどに動揺する。
同時に、リビングの扉が開かれた。
「そうだよ、ヴィヴィオ。なのはママはヴィヴィオとフェイトママをお留守番させておいて、
ティアナと二人きりのデートなんだって」
突然入ってきたフェイトちゃんはさらに私を攻撃(口撃)する。
「なのはママったらひどいねー?」
そしてすぐさまヴィヴィオを抱き上げた。
「ヴィヴィオはどう思う?」
なのはの顔が真っ赤になる。フェイトはわざとヴィヴィオを煽っているようにみえた。しかし…――
「ふぇいとまま、めっ!!」
ヴィヴィオはフェイトちゃんの目をしっかと見つめながら、なんとそのままフェイトちゃんを叱ったのだ。
「ヴィヴィオ…??」
私はついよびかけてしまった。
「ふふっ、おこられちゃった。それじゃしょうがないかな??」
フェイトちゃんは苦笑しながら、ヴィヴィオをおろした。
「なのはままは、ティアナさんと、けっとうをぜんていにおつきあいしているから、おうえんしなきゃだめだよー!!」
そういいながらフェイトちゃんの太ももあたりを小さな拳でぽんぽん叩く。
「け…けっとう…!!??」
「ふふ、なのは、あのときじゃない?」
ふたりで思い浮かべるのは、ティアナがやんちゃしたときに私が放った…ズドン…
「あ、あれはその…反省してて…お話し先に聞くべきだったと…」
リビングがまた開く。
「結婚を前提におつきあい、って言いたかったんよなーヴィヴィオ?」
はやてちゃんはどうしてか、いつもいつも鍵なしで部屋に入ってこれる。
そんな不審者はやてちゃんに、ヴィヴィオはとてとてと近づいてうんうんと頷く。
「ていうか、その言葉おしえたんもあたしやけどな!!はっはっはっ」
「あぁ、だからヴィヴィオそんなむずかしい言葉を知ってたんだね。えらいよ」
フェイトちゃんはヴィヴィオを追いかけるようにしてはやてちゃんのそばに行くと、ヴィヴィオの頭をなでる。
って、あれ??…「結婚を前提にお付き合い」ってその…つまり…
ボンッ
私はおそらく顔が赤いであろうことを自覚しながら、羞恥に身を耐えた。
ティアナと…ティアナと…ケッコンヲゼンテイニオツキアイ…
まぁその…ティアナもそう思ってくれたら嬉しいけど…
って違う!!今問題なのは、ヴィヴィオにそんなことを言われたこの状況であって…
「あららー、なのはママーお顔が赤いですよー??」
はやてちゃんがからかう声。
あぁ、すべての元凶はこいつ(八神はやて)だ。
そう思っただけなのに、不思議とレイジングハートが起動した。魔法ってすごいな。
「なのはっ!!??」
「なのはちゃん!!なのはちゃん!!おちつこう!!
まずはおちつこう!!」
慌てふためくフェイトちゃんとはやてちゃん。
「ドウシタノフタリトモ。ワタシハトテモオチツイテイルノニ」
おかしいな。レイジングハートを起動して、二人にむけて立ってるだけなのに。
さ、レイジングハート、バスターのカウント行こうか。
「なのはママかっこいー」
そうそう、ヴィヴィオにはきちんと結界をはってるけど、心配だからもう一回…
「ちょ…はやて、なんとかしてよ、はやてが招いた事態でしょ?部隊長でしょ?もう、はやて、はやて!!」
「フェイトちゃんこそ、え、エリィト・テスタロッサ・シツムカンやろっっ!!なんとかして!!」
ふたりともありったけの結界を構築してその中にいるのに、どうしてそんなに不安なんだろう?
はやてちゃんはどうしてもそういうサガなのか、ところどころにきちんとジョークをまぜているところがおもしろい。
ちなみにヴィヴィオの結界は、私の分とあわせて、フェイトちゃん・はやてちゃんも動転しながらもわすれずに構築したので、かなり強固なものになっている。
「ダイジョウブダイジョウブ。スコシアタマヲヒヤシテアゲルカラネ」
ふたりは抱き合って何か唱え始めた。
スカラって言ったかな?はやてちゃんドラクエ好きだもんね。でもどうせならスクルトを唱えてフェイトちゃんも助けてあげたらいいのにね。
そしてフェイトちゃんはいつ念仏なんて覚えたんだろう…
「ディバイーン…ばすt」
―――ピッ
某ドラマで言うと、この○○○○○が目に入らぬかーのところで落雷で停電したかのような、
割り込みのタイミングで通信が入る。
通信元は…ティアナ・ランスター。
「なのはさん。お仕事中…でした…か…??あの、かけなお「いやいやだいじょうぶだよティアナ!!」」
ティアナが遠慮して掛けなおそうとしたところで、フェイトちゃんがさえぎるように掛けなおす必要はないと答えた。
「そやよ、てぃ…ティアナ…ゆっくり話すこと…大切や…」
何だか息切れ気味ではやてちゃんがあわせる。
「あのね、ティアナさん、ママが今ね、ディバ」
私もあわてて、ヴィヴィオの口を押える。
「ディバイスをほめてたんだよ…て…ティアナの…あ、もちろんティアナがいてこそのクロスミラージュだけど」
ティアナに今さっきまでのことを知られると、休暇のデート、もとい映画の約束がなくなるといけないし、その…嫌われたくない…から
「あ、えっと…ありがとうございます?」
「う、うん。で、その…何かな…」
「あ、今朝の練習の件で―――」
********
「はぁ…あぶなかったなぁ…あれうちこまれとったらヴィヴィオだけ残って六課の隊舎と隊員全滅全壊やで」
はやてと私はからかいすぎたなのはが動転したことで、ディバインバスターを被弾しそうになったが、ティアナの偶然の通信によって一命をとりとめた。
なのはの通信中、「ここは逃げよう」と考え、行動したのはほぼ二人同時で、
なのははこちらをちらりと見たが、スピード的に追いつくことができないと思ったのか、
おやすみーと(ティアナの前だからか)「さも優しげに」声をかけて手を振った。
目は笑っていなかったが。
しかしなのはと同室の私はこれで行き場を失ってしまった。
―――ピッ
そんな時に通信が入った。私たちは先ほどこの音に危機を救われたが、その直前の記憶があまりにアレなため、この音もトラウマとなってしまっていた。
「「ひっ!!」」
二人の声が重なる。画面に現れたのは、先ほどなのはと話していた…ティアナだった。
「お、おどろかせて申し訳ありません…」
「気にせんでええよ。うちらが勝手に驚いただけやから」
私もはやても気丈にふるまう…ふりをした。
「あの、お二人に何かご迷惑をおかけしたようで…」
ティアナは先ほどの一件をどうやら察していたようだ。
「あれから様子がおかしかったなのはさんに『どうしてバリアジャケットなのですか?』と聞いたところ『はやてちゃんがコスプレパーティーをやるって言うからちょっと手伝ったんだよ』と明らかに信じがたいことをおっしゃったので」
コスプレって…なのはも嘘に気合が入ってるなぁ…
しかし…私たちはティアナに感謝こそすれ、迷惑などかけられてはない。
「迷惑どころか命の恩人やよ?おおきにな」
「こんな時は胸をはってよ、えへん、と」
ティアナはそれでもきまずそうで、「あの…ディバインバスターは…」などと尋ねた。
「なのはちゃんのあれが隊舎内で弾けたら、今頃ここら一体通信不能や…」
「そ、そうですよね…よかったです」
はやての言葉やティアナの反応に私も苦笑いをした。
「あの、よければフェイトさん、私のお部屋で休まれませんか?スバルはなぜか今日医務室にいるので、ベッドがひとつ空いていますし…そのこんなことを提案するのは失礼かもしれませんが…」
フェイトは喜んで提案に応じた。
「ありがとうティアナ。そうさせてもらうよ」
そして私はティアナの部屋に向かうべく、次の角ではやてと分かれたのだが、はやてはなぜか微妙な顔をしていた。
……どうしたのかな…はやて
「明日隊舎がふきとぶかもしれんな…」
******
早朝訓練。なのはさんとフェイトさんが一対一の模擬戦をやるそうです。
昨日はそういう予告はなかったのですが、お二人ともとっても強いかたがたなので一度は見たいと思っていました。
いつもの見学場所で見るのは、私とエリオ君とティアさん。そしてヴィータ副隊長もいらっしゃいます。
「楽しみだね、エリオくん」
「そうだね、キャロ。スバルさんも観られればよかったんだけど」
スバルさんは昨日からしばらく医務室で手当てが必要だそうで、お見舞いも禁止されています。
「うん…。そうだ、事情を話して、映像データを作ってもらおうよ」
「あ、それはいいアイデアだねキャロ。そうすればあとでみんなでみられる!!」
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結果…拮抗するはずの二人の戦いは、五分でテスタロッサ執務官が撃墜され、しかし執拗に攻撃しつづける高町教導官を同隊副隊長陣がとめるかたちで幕を閉じた。
「わたしもまだ…わたしだってまだなのに…」
高町教導官は意味不明な言葉を残してその場から足早に去っているが、詳しい状況はいまだに明らかになっていない。
しかし、機動六課部隊長である八神二佐によると、「本件は想定の範囲内であり、むしろこれで済んで御の字」とのコメントを発表しており、同隊首脳陣の間では事態は事前に予測され得ることであったようだ。
ちなみにその後、高町教導官が隊長を務める同隊の分隊に所属するティアナ・ランスター陸士とともに、事件直後休暇に入っているとの情報がある。
彼女も本件を目の当たりにしており、「心身ともに刻み込まれました。映画より現実のほうがホラーです。誤解を招くと私の命に係わりますので、お引き取りください」との声明をFAXにて発表している。
なお、ハラオウン執務官が隊長を務める同隊の分隊に所属し、同時に後見人を務める陸士隊員二名が当時の様子を撮影したビデオを所有しているとの未確認の情報がある。情報によれば、このビデオを所持しているのは、エリオ・モンディアル陸士とキョロ・ル・ルシエ陸士であるとされるが、両名とも頑なにコメントを拒否している。
一説によると、このビデオは教導官による削除命令が出された、と言われているが、関係者の証言を合わせると、八神部隊長直々に、モンディアル隊員とルシエ隊員の安全確保のために、削除を行ったようである。
《END》
うあーグダグダ感満載ですみません…
途中で書きたいことがスクランブルしちゃってまとまりませんでした(一発で書こうとするからw)
読みにくかったですよね…
反省していますが、なおるかどうかは微妙です…