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こんな親子の距離感は好きだぜ

PMなのか黄砂なのか、ものすごく喉がイガイガする・・・

といつもながら愚痴ばかりのプチモルトです。

最近えらくまめに更新しているのは、現実を逃避しているからです(笑)←ワラッテ!!



なの×ヴィヴィです。

いつもヴィヴィオちゃん視点なので、今日はママ視点で。
よって、エロとかもちろんないし(実はママ主導でそういう方向に進んでる同人さんは見たことありますし、好きですがォィ)、親子愛が強いかんじです。百合の臭いさえおそらく少ない(笑)

追記よりお願いいたします




【my favorite person is my daughter mother




ただいまぁ・・・」

玄関を静かに明けて、小さく呟いた。声とも言えないくらい小さな音は、わずかに空気をゆらめかせ、そのまま溶けて無くなった。

―――やっぱりもう寝てるよね。

音を立てないように慎重に靴を脱ぐ。それからさらに細心の注意を払って、階段をのぼる。灯りはいらない。もう何年も思い出がつまった、慣れ親しんだ我家。2階の娘の部屋に入る。

「・・・っ!!」

背筋に冷たいものが走る。数日前の夢を思い出す。鼓動がおそろしくはやく打っているのがわかる。
・・・娘のベッドは空だった。

「ヴィヴィオっ・・・」

随分昔の記憶。彼女がその生い立ちによって拉致された記憶。“聖王のゆりかご”の記憶。

「・・・レイジングハート」

冷静さを装って愛機を呼び出した。

「・・・master」

私の焦った声に、愛機はとまどっているように見えた。

「いくよ、レイジングハート。ヴィヴィオを探さなきゃ」

「・・・carm down, please. master」

愛機はなぜか落ち着くように、と私をたしなめる。

「・・・?」

私が見つめると、彼女は明滅した。その回数を数える。これは私が誤った判断を下そうとする時に彼女が発する、停止を促すサインだ。
もう二十年来の相棒の不可解な言動に、私はセットアップ動作をやめる。一連のプロセスで急激に上り詰めた焦りの感情が、途端にひいていくのが分かる。フワフワと飛ぶ彼女についていくと、そこは私の寝室だった。彼女は扉をあけてほしい、と点滅する。中に入ると、私のベッドの上に、影があった。

―――あぁ・・・

ヴィヴィオは私のベッドの上で健やかな顔をして『眠って』いた。

―――もうっ・・・ママ、心配しちゃったよ。

もう15歳。大人びた顔で私を送りだす娘は、しかしまだ15歳なのだから。自分が地球を離れてミッドチルダに来た時を思い出す。ひとりでご飯を食べて、ひとりで眠って。娘の成長に甘えていた。ここのところ変な夢を見たせいもあり、ベッドに戻ることを避けて仕事を優先してきたことに対して、今更罪悪感を覚える。

「明日あやまらないと、だね」

何気ない呟きに、相棒は軽く点滅して答える。彼女はその明滅を最後に、デスクの上に落ち着いた。私は、ベッドサイドにかがみこみ、少し熱を持った娘の頬を右手で包み込む。

「ただいま、ヴィヴィオ」

先ほどと同じ。声はわずかに空気をふるわせ、そのまま溶けてなくなった。飽きずにずっと見つめていると、瞼が堪え切れず、ひくり、と震えた。そんな娘の『寝顔』に微笑みながら立ち上がる。

「うーん、困ったなぁ。今夜はどこで寝ようかな。あ、ヴィヴィオのベッドが空いてるんだからそっちで・・・」

細い腕が心細そうに伸ばされ、ベッド脇にたつ私の手首をひきとめた。

「・・・やだ

またもや、溶けてなくなりそうなほど、些細な声で。

「ごめんね、ヴィヴィオ。遅くなって」

娘の金色の髪は、窓から入るかすかな月の光をも拾い上げて反射していた。私は娘に謝りながら、まだ自由な右手で長いその髪を耳の後ろに払ってあげる。

「かえってきてくれたから、いいよ・・・」

娘はどこまでも大人になってしまった。甘え方を忘れてしまったオッドアイは、しかしそれぞれ溜めこんだ涙だけは隠せそうになかった。

「だから、その・・・」

左手の手首を強く引っ張る娘は、とまどいながらその後の言葉を、のみ込んだ。娘の中の『大人』の部分が、その右手に私の左手首を諦めさせる。力なく自分のもとに引き寄せようとするその右手を今度は私の左手が捉えた。

「ママね、今日怖い話聞いちゃって・・・ひとりで寝ちゃうの怖いな、って思ってたんだけど・・・」

娘の表情が驚きに変わる。

「ねぇヴィヴィオ、今日だけでいいの。私と一緒にいてくれる?」

『彼女』の耳元に唇を寄せて、誰に聞かれる訳でもないのにこそこそと囁いた。
私のそんな言葉に、彼女は困ったように微笑んだ。そしてゆっくりと首肯した。まるであの頃のいたずらめいた表情のように、あどけなく。私は、彼女の手首を握ったまま、ベッドに腰を下ろす。

こうしていると、彼女に触れているだけで安心する自分自身に気がつく。本当はいつだって不安なのだ。この子がどんなに強くなっても。母親として娘を守れなかったあの『一度』を、何度も何度も夢に見る。その度に、ひどい汗と、恐怖が私を蝕んでいく。

―――いる。ヴィヴィオはきちんと、ここにいる。だから・・・大丈夫。

ゆっくりと瞼が重くなる。月の柔らかな光がいまだに部屋を照らし続けるなか、私は彼女の横に体を倒す。今夜はきっと悪夢は見ないだろう。解決はひどく簡単なものだった。

たくさんの言葉が溶けたその空間に包み込まれるようにして、娘をだきしめながら、眠りに落ちていった。



END





《おまけ》

V「―――ママ!!ママ!!おきてっ・・・おきなさいっ!!」ペシッ
N「にゃっ、いたっ!!いまおきたっ、おきてたのにひどいよーヴィヴィオ」
V「ひどいよじゃありません。何度呼んでも起きないママが悪いんだよ?」
N「ご、ごめんなさい」
V「ていうかなんで制服のままで寝たの!!??信じらんない!!皺になるでしょ!!??」
N「いや、それはヴィヴィオが手首を」
V「へぇ、私のせいにするんだ」
N「・・・まいりました」
V「よろしい。さ、はやく脱いで脱いで。今日はおやすみでしょ?私も休みだからいろいr」
N「なんで休みってわかったの!!??驚かせようと思ったのに」
V「ヒント①私の上官ははやてさんです」
N「もう。はやてちゃんのせいで、いつも私のサプライズが・・・」
V「ほらほら、はやく着替えてって。まさか教導隊の制服がパジャマにされちゃうなんて、ねぇ?」
N「は、反省してます・・・」
V「よろしい。それと・・・」
N「それと?」
V「昨日はよく眠れました。ありがとう、なのはママ」
N「ふふふっ、いいえどういたしまして」







こういう関係性はちょっと好き。
しかしこんなに難しいとはw



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プロフィール

プチモルト

Author:プチモルト
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下手なのですが。
百合ん百合んなSSをかいちまおう
と腹を決めました!!


リリカルなんとかの教導官重視。
なのはさんが絡めばどのカプも歓迎♪

好きすぎていろいろなことを
させてしまうのはご愛嬌!!

最近は他の百合カプにもわき見運転中w

百合(女性どうしのアレコレ)とかとにかく苦手なかた、
イチハチ(性的・暴力的)表現アウトなかたは、
ブラウザバック!!
まだ間に合いますヽ( ゚□゚)ヾ

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