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それは・・・ぞっこんラブやからや!!


なんか最近ヴィータちゃんに・・・なのはと絡んでもらいたくてしかたない!!!


他の人も言ってたけどなのはさんってツンデレな子デレさすの好きだよなぁ・・・


アリサしかり、初期フェイトしかり、ヴィータちゃんもしかりって感じで・・・

聖王ヴィヴィオもなんとなくそう・・・ですよね?


今回はまたまたなのは×ヴィータで駄文を。

あ、なのは墜落事故あたりのヴィータ視点です。


あの事故はなのは史上最大の大惨事ですが(魔王が倒されるという意味で)、

なのヴィネタを書くにはうってつけすぎる♪w

でもなんとなく八神家の半分が勢ぞろいしてるからアットホームな感じが否めない・・・


追記よりどうぞ!!








【決意】


ようやく医療班が到着した頃、なのはにはもう意識も体温もなくなっていた。


「なのは・・・なのはぁっ・・・!!目開けろよ・・・しっかりしろよ!!」

あたしはそう叫ぶしかなかった。

病院についても気持ちが高揚していた。

最終的にはシグナムに殴られ、はやてに抱きしめられてからようやく我に返った。

「大丈夫や、ヴィータ。こんなことを言ううちかて心配やし、

なんの励ましにもならんことは百も承知やけども、

でも・・・なのはちゃんは戻ってくるのが分かるんや・・・

あの子が強いんは戦いだけやない。

強い心も、強い意志も持ってるから強いんや。信じよう?」


そして、あたしははやての胸の中で眠った。



=====================


目を覚ましても、なのはの意識は戻っていなかった。

もう泣かない。あいつが戻ってきたら今回の無理を叱ってやれるのはあたしだから。

待つ、というのは戻ってくることを信じることだ。

はやてが教えてくれなかったら気づけなかったけど、あたしはきちんと待っててやるんだ。

なのはの病室に毎日通って言い続けた。

「はやく・・・帰ってこいよ?」

たくさんのチューブに繋がれたままのなのはは何も言わなかったが、

それでも言い続けた。




=========================


その日もいつもと同じように、病室に行った。

いつもと同じことをなのはに言った。

いつもはやてがやっている花瓶の水替えも、今日はあたしがやろうと思い、
花瓶を椅子にのって机から下した。

その花瓶を手に、一度部屋の外へ出ようとした時にことは起きた。

――――ヴィータちゃん・・・

花瓶は手からするりと落ちた。

しかし今しがた聞いた「声」に比べれば花瓶が割れた音など些細なものだ。

振り返ってなのはのもとへ駆け寄る。

「お・・・おいっなのは・・・もどってきたのか・・・もう大丈夫なのか・・・?」

――――ヴィータちゃん・・・

なのはは相変わらず蒼白な顔のままだ。そこで初めて気がついた。

これは念話だ。

――――なのは・・・?

あたしも念話で呼びかけた。

――――ヴィータちゃん・・・やっと・・・

――――ばか・・・無理すんじゃねぇ・・・

――――心配か・・・て・・・ごめ・・・なさ・・・い

――――ばかやろう・・・病人が気を使うもんじゃねぇぞ・・・今、先生よんでくるから

――――まって・・・

――――え・・・なんだよ・・・

――――ずっと・・・ひとり・・・だ・・・たから・・・もうすこし・・・そばに・・・

――――でも・・・

――――おねが・・・い


それから何分間なのはの手を握っていたのかは分からない。

なのはの負担になるから、と傍にいることを条件になのはの念話は止めさせたので、

このままなのはがまた深い眠りに落ちるのでは、という恐怖に耐えなければならなかったからだ。


「ヴィータ。待たせたな・・・なんだこれは」

病室のドアが開く音とともにシグナムが入ってきた。

そう言えば、花瓶を割ったままそのままにしてしまっていた。

「あ、悪ィ・・・それ割っちまった・・・」

「まぁ、いいが。それより高町なのはの具合は・・・」

「そう!!あのな、なのはと今念話で会話したんだ!!だから先生に・・・」

興奮して話すあたしに、シグナムは怪訝そうな顔をする。

「は?高町なのはは先日主とここを訪れた時には、すでに主とお話ししておられたぞ?」

「へ?念話で?」

「いや、普通に・・・」

振り向くと、なのはが気まずそうな顔でこちらと目が合わないように寝返りをうつところだった。

「おい・・・こら」

ベッドの向こう側へ回り込んだ。なのはの顔を動けないように固定する。

「にゃっ・・・ヴィータちゃん・・・痛いよぉ・・・」

「お前、念話でたどたどしくしゃべってたときとは別人だなぁ」

「それはだって、毎日来てくれるヴィータちゃんがあまりにもかわいくて・・・つい・・・」

「何がついだ!!このやろう!!もうぜってぇこねぇからな!!」

「ふぇっ!!やだやだー!!ごめんねヴィータちゃん。もうしないから許して!!」

「当たり前だ!!」

そう怒鳴ると、シグナムもこちらまでまわってきた。

「まあまあ、その辺にしておいてやれ。病人であることには変わりない」

「だけどよぉ・・・」

「それよりお前。足の怪我は大丈夫なのか?」

「足?」

自分の足を見ても特に変わった様子はない。

「割れた花瓶のところに血が落ちていたのだが、お前じゃないのか?」

そう言われて、花瓶のところを見ると確かに血が飛び散っている。

「あ、それ私がなおしました。突然話しかけてヴィータちゃんびっくりしたみたいで」

なのはがしれっと答えた。

「お前のせいだろうがっ!!」

病人じゃなければ殴りたいが、一応病人であるから困ったものだ。

「そうだったか。高町なのは、目覚めてそうそう世話になったな。
ヴィータからもきちんとお礼を言え」

「いや、もともとあいつが・・・」

確かに足の怪我は治っているが、どうも癪にさわる。

「だいたいお前は・・・目覚めたならさっさと言うだろ、普通」

「だって・・・なんて言ったらいいか分かんなかったんだもん・・・

『おはよう』って言ったら笑うでしょ?」

「まぁつまりヴィータ、お前のせいだ」

「いや、違うだろ!!」

叫び返すと同時にまた病室の扉が開いた。

「ヴィータ?そんなに騒いだらあかんよ?なのはちゃんびっくりしてまうやろ?」

「はやて・・・そのなのはからびっくりさせられたところだよ・・・」

「え?あぁ・・・なのはちゃんまだ目ぇ覚めたことヴィータに言えてなかったん?」

「にゃはは・・・」

「まぁ、ヴィータこれでもごっつ嬉がっとんよ?」

「はやてっ・・・!」

「りんご持ってきたから今剥くな?摩り下ろしたやつならもう食べてええそうや」

「お前、そんな前から起きてたのかよ・・・」

「ま、まぁ・・・その・・・ね?」

なのはのうようよと動く目を呆れながら見つめたが、
こうやってなのはと話せることで不思議とどこか温かくなっていく。


「あ、そうや。なのはちゃんまだ起きて食べれんから、ヴィータ、あーんしてあげてな?」

「やだ」

「えー、ヴィータちゃんがいいよー」

「やだ」

「ヴィータ、事故のあった日から今日まで、お前がいかに動揺したかを本人に話すがいいか?」

「ち・・・っ・・・」

「いいのか?」

「やる」

「ええ子や、ヴィータ」

「ヴィータちゃん、あーん」

「う・・・うぐ・・・はやて、ほんとにやらなきゃダメ?」

「だーめ」

はやてからスプーンと摩り下ろしたリンゴの皿を渡される。

リンゴの皿を見つめる。

そしてなのはのおどけた顔を見つめる。

なのはが・・・戻ってきた。

戻ってきたのだ。

今までの驚きが、ようやく実感として心にしみた。


「仕方ねぇな・・・今日だけだぞ」

「うん!!!」


なのはの嬉しそうな顔を見ると、実感と日常がさらに結びついた気がした。


「行くぞ・・・あ、あーん・・・」

「ふふ、あーん・・・ん・・・おいしいっ!!」

今度は絶対に堕とさせない。

守るべき日常を決意として、心に刻み込みながら、すりリンゴをまたスプーンに掬い取った。



【END】

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Re: 非公開さま

励ましのコメントありがとうございます♪
わたしもヴィなのは大好物でございます!!
ただ、わたしは多少鬱な駄文が多いので伝わりづらいかもですが笑

コメント頂いた件ですが、こちらからもぜひおねがいします!!
プロフィール

プチモルト

Author:プチモルト
お越しいただきありがとうございます♪

下手なのですが。
百合ん百合んなSSをかいちまおう
と腹を決めました!!


リリカルなんとかの教導官重視。
なのはさんが絡めばどのカプも歓迎♪

好きすぎていろいろなことを
させてしまうのはご愛嬌!!

最近は他の百合カプにもわき見運転中w

百合(女性どうしのアレコレ)とかとにかく苦手なかた、
イチハチ(性的・暴力的)表現アウトなかたは、
ブラウザバック!!
まだ間に合いますヽ( ゚□゚)ヾ

あと、読む前に必ず
※あなたの身を守る注意書き※
を読んでください。

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