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苦しいよ、とっても

こんばんは。

今回は趣向を変えて、なの×はやです。

私的になのはさんの性格が生きるカップリングかなと思うので、

ティアやらはやてさんやらが絡む、なのはさんのあれやこれやを想像するのは大好きですw


設定的には、んー…六課時代…くらいです。JS事件の終わったのに、

はやてさんがお仕事で無理をしすぎて的な話を想定しています。


まったく余談ですが、

「お仕事熱心なはやてさんが自分の体を顧みないでなのはさんから怒られる」

っていうシチュエーションがふぉーすにあった時には(「余談ですが」の行との間はネタバレなので反転で)

やばいキュンキュン具合でしたw


それでは、追記よりご覧くださいませー











《苦しいよ、とっても》





「リイン、もうええよ?後は私ひとりでできるから」

「いやです。リインははやてちゃんの補佐です。最後までするですよー!!」


うちの末っ子は本当によく働く。

小さい体のどこにそのようなエネルギーを持っているのかと思うくらい。


「ははは、分かってるって。リインは優秀な補佐官や。いつも感謝しとる」

「いーえ!!はやてちゃんは全然わかってないです。はやてちゃん、いつもひとりで頑張りすぎです」


そして、人への気遣いもしすぎるくらいにしてしまう。

本当にいい子だ。

「リイン、あんなぁ…」



………しかし、私は分かるのだ。


「今日は『はやてちゃん』の言うことを聞いてほしいんよ」

………彼女が本当に疲れていること。


「今日はヴィータが部屋でひとりやから」

………マイスターとしてリンクしているからこそ、分かるのだ。


「一緒にねてあげて?」

………それを彼女がどんなに隠しても、嘘をついても。


「やからリインは今日はここまで!!」

………だからこそ、無理をさせたくない、しないでほしい。


「ほらほら、言うこと聞かん子は明日のデザートを、砂糖無しのプレーンヨーグルトにしてもらうで?」

………おねがいや、リイン。



「むぅー…はやてちゃん、それは職権乱用っていうですよー!!…わかりました、今日はお部屋に帰ります…」

「うん、ええ子やな。リイン。明日の朝はイチゴヨーグルトで決まりや♪」

「べ、別にヨーグルトで決めた訳ではありません!!はやてちゃんも無理をしちゃだめですよー!!」



リインは手早くコンソールを叩くと、リインのサイズに合わせて特注したデスクの上をさっと綺麗に整理し、

はやてに手を振りながら、部屋をでた。



―――ピシューッ

はやてのいる部隊長室には、扉の開閉音だけが響いた。






………六課のみんなは「頑張りすぎ屋」が多いから、体に気をつかわせなあかんなー



***


エースと呼ばれ無理を重ねて、思いもよらぬ重傷を負ったあの日の親友のことを思い出す。

映像で見た、なのはの顔面は蒼白で、

病院に急行すると、何度も泣いて涙さえ枯れてしまったようなヴィータの顔にぶつかった。


「はやて……なのはが…なのはが…あたしのせいだ…はやて…はやて!!あああぁぁぁぁぁ」


***


知らず拳を握りこむ。あんな顔のヴィータも、みんなも見たくない。


―――ピシューッ

不意にドアが開いた。リインが忘れ物でもとりにきたのだろうか。


「こんばんは、はやてちゃん。

あのリインに休養をとらせることができるなんてさすがはやてちゃんはマイスターだね。

でもね、私も休ませなきゃいけない人がいるからここに来たの。

あのね、誰だと思う?

そうだはやてちゃん、半日以上のお休みとったの一番最近でいつ?

4時間以上寝たのって何日前の話?」


その人物は、ひどく苛立っていた。口調は優しいが、目が笑っていない。

何より彼女が饒舌になるのは、怒っている証拠だった。

高町なのは。私の親友。




「なのは…ちゃん」



唐突に入ってきて、畳みかけるように質問を繰り返した彼女に、

私は、戸惑いと恐怖と…不思議な安堵感を抱いて、名前を呼ばずにはいられなかった。


「リインにはきちんと言えるのに、なんでかな、もう…。マイスターもヨーグルト砂糖無しになっちゃうよ?」

彼女は、あきれたとばかりに先ほどリインに使った私の言葉を引用してきた。

「いや、私は疲れとらんで?第一まだ仕事がのこって…」

「まったく…八神家は家族そろってがんばりすぎちゃう人ばっかりなんだから…特に主」

私の主張は、だんだんこちらに歩み寄ってくる彼女の言葉の裏に聞こえなくなってしまう。

「これ、クロノくんへの報告書類に使う資料?」

急に指を指されたことで、慌てる。

「え…えと…これか?」

「うん、そう」

彼女が指を指していたのは、私の手元にあった数部に分けられた書類の束だった。

「そうやけど…なんで?」

唐突な質問の意図が酌めない。管理局でも「話術」を武器に戦ってきた私が、

彼女を相手に後手後手に回っている気がしてならない。


「と、いうことらしいけど、クロノ君的にはどう?」

と、いきなり彼女はテレビのレポーターのような振り方をした。

「え、え…?」

すると聞き慣れた、男性の声が部屋に響く。当然男性などこの部屋の中にいないにも関わらず、だ。

『はやて、仕事熱心はいいが、君もリインもいささか熱がすぎる。

たまには休養をとるといい。その報告事項は執務官でもできるものだ。僕の妹に任せるといい』

続いて、金髪の親友の声が部屋に響いた。

『はやて、そうだよ?部隊長なんだから、はやてが一番体を大切にしなきゃ。

それに私ができる仕事まで代わりにやろうとするなんて、はやては私のこと信頼していないのかな?』

「そ、そんなことあらへんよフェイトちゃん!!」

親友の苦笑を含んだ「信頼していない」の言葉を、私はさっと否定して気がついた。これは…

『それじゃ決まりだね?

はやくお部屋に帰らない子には、朝食後のデザートが砂糖無しのヨーグルトになっちゃうから大変だ?」


まんまと三人の思惑にはまってしまった。

『それではこれで失礼するよ。フェイト報告は急がないので、お前も無理をするなよ』

クロノはそう言って、妹の返事も聞かずに通信を切った。おそらく照れたのであろう。

『お兄ちゃんったら…。なのは、はやてをお願いするね。

なのはも今夜はオフなんだから、はやてとゆっくりしておいで?』

「うん、フェイトちゃんも気をつけて。無理はしちゃダメだよ?」

『分かってる、大丈夫だよ。それじゃ』

そう言って優しい執務官からの通信も切れた。


「あ、あの…なのは…ちゃん…?」

部隊長室で、当の本人を無視し続けてどうやら決まってしまったらしい「はやてちゃんのお休み」について

もう一度異論をだそうと恐る恐る私は切り出してみた。


「はぁ……」

まだ何も言っていないうちに聞こえるのは彼女のため息。

ふと、彼女は、私のデスク前で向き合うように立っていたその位置から私の後ろへ回り込む。

「まだ何かいうつもりだったでしょ?」

………やばいんやない?…これは…


直感であらゆる危機を感じ取った私は、背後に立つなのはから逃げようと椅子をわずかに回転させた。


「逃げてもだめだよ?はやてちゃん」

私が僅かに回転させたその椅子は、彼女によってさらに回転させられた。

結局、椅子に座った私と少しかがみこんだ彼女とが、ごく近い距離で向かい合わせになる。

「あ、あんな…?えと…」

向かい合って見つめる彼女の目があまりにも青く、吸い込まれそうで、

目をそらしながらぼそぼそと抗戦の姿勢を見せる。

「へぇ、まだ言うんだ。でもお話する時は目を見て言わなきゃ」

私は戸惑いながら顔をあげると、彼女はにっこりと笑っていた。

思わず見とれてしまった一瞬、そして私の唇に柔らかな感覚がぶつかった。




――――ごめんね。やっぱり、はやてちゃんには口では敵わないから…これ以上は…ね

――――なのはちゃん…




念話とは便利なものだ。頭になのはの優しい声も、柔らかに震える唇も同時に味わえるのだから。

彼女の目は確かにとても青い。

しかしその青さはあの日の蒼白な顔を思わせるものではなく、彼女の心の強さ・優しさのように深い青だ。

彼女の熱い舌が私の唇に触れるのと同時に、私の頬を理由もない涙が流れる。

――――はやてちゃん、私のこと好きって言ってくれた、あの日のこと覚えてる?

――――なのはちゃんが入院してた病院で、私が言ったこと?

――――そう。

――――覚えてる、よ

――――今も好きでいてくれてる?

――――好き…大好き…いつまでも変わらへんよ?

――――それなら…約束して?



彼女はそこで念話を切った。同時に唇も離れていく。

私の涙に気がついたのか、もともと気づいていたのか、涙の跡をそっと舌でなぞる。

「私の大切な恋人、はやてちゃんを、私のために大事にするって」

私はどんな表情で彼女を見ているのだろう。

「約束…して?」

しかしこれだけは言える。私を見る彼女の表情は、いつもキスをする時の彼女とは違う、苦しそうな表情なのだ。

「お願い、約束して?」

私は彼女の頬を手のひらでつつんだ。彼女の頬がひどく冷たくて、彼女もまた泣いていることに気がつく。

「なのはちゃん、苦しそうな顔…」

「え…?」

あの日、冷たい雪の上へ…空から舞い堕ちた天使。

彼女ははそれから何ヶ月もの苦しみを耐えて、ようやく空へと戻って笑顔を取り戻した。

そして今、恋人のせいでまたもやこの苦しみの表情を浮かべていて…

「約束…や」

「う…うん!!」

………あ、ようやく笑ったなぁ。

思えばこの部屋に入ってきた時から、彼女の笑顔は歪で壊れそうなほど脆かった。

だから私は恐怖を感じていたのだろう。

「ごめんなぁ、心配かけて」

彼女の頭をなでると、彼女は嬉しそうにこちらを見た。

「それじゃ、部屋にもどろうか」

彼女の笑顔…なぜだろう、どことなく…その光の錯覚か、口角がつり上がったように見えた。









「うん、戻ろう♪」

彼女は元気よく返事をすると、事もなげに私を抱き上げた。その…お姫様だっこで…。


「ちょ…なにするん!!」

「えー、だってはやてちゃん逃げそうなんだもん」

「さっきの約束信用ゼロかい!!」

「だってだって、他の女の子の胸も揉むのやめてっていくら頼んでも聞いてくれないし…ね?」

「あ、あれはその…ライフワーク…やん?」

「ということで、今日はなのはの部屋にはやてちゃんはお泊りです!!レッツゴー!!」

「話をきけっ!!というかなのはちゃんの部屋やて!!??」

「大丈夫だよ?フェイトちゃんの許可はとったし。レッツゴー♪」

「は、恥ずかしから、せめて降ろしてぇぇぇ…」





《END》


ながくなってごめんなさいです本当に。これは短編??

リインがはやてちゃんも休ませたいって思って、

たまたますれ違った「はやてちゃんの恋人なのはさん」にご相談申し上げたところ、

あの兄妹となのはさんを合わせた「八神部隊長を休ませろ作戦」が決行されるに至りました。

このあとはやてさんはなのはさんといちゃいちゃして(一方的にされて)次の日はフルで休むそうです。


めでたしめでたし


ちなみになのフェイのお部屋にはシグナムさんも遊びにくるので、

なの×はや と シグ×フェイ が譲りあって暮らしているのですよー


というのがプチモルトの妄想w








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プロフィール

プチモルト

Author:プチモルト
お越しいただきありがとうございます♪

下手なのですが。
百合ん百合んなSSをかいちまおう
と腹を決めました!!


リリカルなんとかの教導官重視。
なのはさんが絡めばどのカプも歓迎♪

好きすぎていろいろなことを
させてしまうのはご愛嬌!!

最近は他の百合カプにもわき見運転中w

百合(女性どうしのアレコレ)とかとにかく苦手なかた、
イチハチ(性的・暴力的)表現アウトなかたは、
ブラウザバック!!
まだ間に合いますヽ( ゚□゚)ヾ

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