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【ホワイトデーSS】シャマ姉から逃げろ

ホワイトデーだぁい♪

プチモルトはオナゴなので少しばかり関係ありますのですよ(笑)

今日は、シャマ姉のホワイトデーに付き合わされるなのフェのお話



エロとかそんなんはないです。
なのはさんがフェイトさんにバインドかけますがエロとかそんなんはないです、はい。








【シャマ姉から逃げろ】


とにかく走る。

「はぁっ・・・はぁ・・・はぁっ」

廊下は走っちゃいけませんなんて、そんなこと言ってられない。

現役執務官が何をそんなに、と言われてもしかたがない。

なぜならば、『逃げなければいけない』からだ。

というより、『出会ってはいけない』のだから。

「ここまでくれば・・・もう・・・」

しかし、追跡者は角の向こうにすでにいた。

「あら、もうっ。フェイトちゃんったら、さっきまでここらへんにいたのが見えたのに」

緑の騎士甲冑が見えるか見えないかのところ。

「・・・ひっ・・・」

慌てて近くの扉をあけて、中に入る。

ドンッ

  「にゃっ・・・」「いたっ・・・」



中に人がいたらしく、思いきりでこをぶつける。

「「す、すみません」」

自分と相手が同時に謝る。

「「? いそいでたもので・・・」」

また声が重なった。その声に思い当たる。



  「なのは!!??」「フェイトちゃん!!??」


相手も私に気づいたようだ。

しかし、扉の外にも気配があった。

「「しっ・・・静かに」」

扉の外の気配に、お互いが反応する。先ほどから声が重なり、話しにくい。
どうやら、なのはも『彼女』から逃げているようだった。

ふと思い当る。まずい、私たちが集まると・・・

「あ、いたいたふたりとも」

扉がサクッという不思議な音とともに開いた。
なのはも私も身を隠す暇などもちろんなかった。

「もう。探してたのよ?」

『彼女』の微笑みは湖の騎士にふさわしい柔らかさ。

ドサッ

「しゃ、しゃまるさん・・・」

隣でなのはの腰が抜け、床に崩れ落ちた。もう一度言う。あのエースオブエースが『腰を抜かした』のだ。

「あら、なのはちゃん。疲れているんじゃない?医務室で見てあげる」

「あ、いえ、そんな」

なのはの顔は倉庫の暗闇ですら分かるほど、蒼白になる。

「そ、それじゃ私は仕事があるので。シャマル先生、なのは、おつk・・・っ!!バインド!!??」

私の体の自由を奪ったのは、桜色の美しい魔力光だった。手首に光るそれは私にドアを開けさせてくれない。



―――ひとりに・・・しないでよぉ・・・


弱弱しい念話が届いたが、力強いバインドに拘束されている今はまったく同情などできない。
訂正しよう、『腰を抜かし』てもしっかりエースオブエースだ。汚いよ、なのは。バインド解いて・・・


「あのね、ふたりとも。今日ってホワイトデーでしょ??」

「「プレゼントできなかったのでそんなほんと悪いですので」」

バインドで拘束された私も、腰を抜かしたなのはも寸分たがわず同じ言葉を発した。
これが、命を守る最後の望み。

「そんなこと気にしなくていいのに♪」


彼女は懐から、蛍光ピンクと蛍光イエローの固まりかけの物体を出した。

「マシュマロ作ったの。二人の魔力光を意識してみたんだけどね、すっごく上手くいったと思わない??」

彼女はうっとりと『それ』を眺めた。私となのはは、『毒物』を前に念仏を唱えていた。

「だから、はい。もしよかったら今食べて感想聞かせて欲しいんだけど・・・」

彼女は微笑む。その手を見れば、本当に一生懸命作ったのだと分かる。
手渡す『彼女』も、手渡された『それ』にも一切の悪意はないのが分かってしまう。

だから、今日は『逃げなければいけな』かった。

というより『出会ってはいけな』かった。

彼女の気持ちを前に、私もなのはも断れないから。

なのはと目が合う。なのはは腰を抜かしたまま、私は桜色のバインドで手首を固定されたまま、『マシュマロ』を受け取った。
あとはもう勢い。私たちは同時にそれを口にいれ、少し噛んでそのまま一気に飲み込んだ。
もうすぐ、意識がなくなるだろう。私もなのはも、口に『それ』を含んだ時から確信した。だから言わねば。
伝えなければ、あなたの気持ち受け取りました、と。

「「ありがとうございます、シャマル先生。すごくおいしいです」」

立っていた私は堪え切れず膝を折る。

緑の魔力光をまとった彼女が慌てて、駆け寄ってきた。

「えっ!!??フェイトちゃん??」

このまま俯いたらもどしそうなので、彼女を見上げるために上を向き、大丈夫ですと微笑んだ。
なのはが隣で、ふわりと意識を失ったのが分かった。彼女はとても蒼白に見えたが、優しく微笑んでいた。

「なのはちゃんっっ!!??」

彼女は私を支えながら、なのはの脈を見ているようだった。私も彼女の腕の中で心地よい眠りに堕ちる寸前だった。

「大丈夫ですシャマル先生。少し、眠るだけだから」

バァンッ

「そんなんあかん!!!!!!」
「ままぁぁぁぁぁ」

はやてとヴィヴィオの叫び声が倉庫に響いた気がした時、私の意識は優しく堕ちた。












   * * * * * * * * * * * * * * * *






「いい加減にしろシャマル!!その殺人兵器で毎年毎年何人の局員を殺めかけていると思っているんだ」

シグナムの声が医務室に響く。彼女が指さした先には、局員の分としてまだ大量にあった『マシュマロ』が置かれていた。
その後、例年のことで危機を察知したはやてが指揮をとり、シャマルの位置が特定され、ヴィヴィオとシグナムによって医務室に担ぎ込まれた2人は、昏睡状態を経て現在無事に回復しつつある。

「まぁ、シグナムさん。シャマルさんも少しずつ上手になっていますから、ね?」

なのはが困ったように微笑みながら、シャマルを擁護する。

「上手とか下手とかもはやそういうレベルじゃねぇぞ」

ヴィータはぼそりと呟く。

「シャマルさん、今度は私かはやてさんと一緒に作りましょうね・・・?」

ヴィヴィオが遠慮気味だが、しっかりと釘をさす。

「・・・ごめんなさい、2人とも。わたし・・・わたし・・・」

私は麻痺が少しずつとれてきた体を起こせる範囲で起こすと、シャマルの頭を撫でた。

「私たちならだいじょうぶですよ、シャマル先生?また来年、おいしいマシュマロ、待ってます♪」







【END】








そしてエンドレスループw
コミアラでなのはがヴィヴィオのクッキーを「まずい」って言ってたけども、シャマルさんにはどうかなって。
なのフェイは意外に食べてお腹壊すのを選びそう。

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プロフィール

プチモルト

Author:プチモルト
お越しいただきありがとうございます♪

下手なのですが。
百合ん百合んなSSをかいちまおう
と腹を決めました!!


リリカルなんとかの教導官重視。
なのはさんが絡めばどのカプも歓迎♪

好きすぎていろいろなことを
させてしまうのはご愛嬌!!

最近は他の百合カプにもわき見運転中w

百合(女性どうしのアレコレ)とかとにかく苦手なかた、
イチハチ(性的・暴力的)表現アウトなかたは、
ブラウザバック!!
まだ間に合いますヽ( ゚□゚)ヾ

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