高町家+はやてたん・ヴィヴィはや前提
・なのフェ前提
・みんな若干、感情強め
・親バカ(いつもかw)
最近のヴィヴィオさんの両親説教ポジションを踏襲してます。
安定サイコーヴィヴィはや、多いな最近。
そろそろなのはさんとはやてさんをアワアワさせたい欲求が再燃してきた!!
追記よりおねがいします♪
【(たまにくる)高町なのはさんへの殺人予告】
時空管理局本局。
各部署をあわせると毎日何千通という書類が郵便と言う形で届く。
今日はその中に奇妙なものが混じっていた。
形、大きさすべて同一の、差出人不明といういかにも不気味な封書が100通ほど。
宛先は、「時空管理局 航空戦技教導隊」
宛名は、「高町なのは」
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明日、3月3日、12:00。●●●●●を●●●ます。(一般公開につき表現の一部を加工)
選ばれし者より
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「先ほど、時空管理局員に対して行われた殺人予告に関して続報が入りました。
時空管理局は13:00からの会見において、その内容を一般に公開し、合計100通もの封書による殺人予告であったこと、また対象とされる時空管理局員が本局の航空戦技教導隊員であることを明らかにしました。
公開された予告状には、予告日時と思われる記述があり・・・」
ピッ
「い、いつまでもテレビ見てたら、お仕事遅刻しちゃうよヴィヴィオ?
あ、タイ、まがってる・・・よしオッケー。さ、カバン持って車へゴー♪」
娘が食い入るように見ていたテレビを慌てたように消したのは、彼女の母親だった。
今日は久しぶりの休暇だが、娘を車で送るため、わざわざ起きてきたところのようだ。
「なのはママ!!本局に殺人予告が来たんだって!!しかも教導隊って・・・。はやてさんなら何かしってるk」
母親は娘が通信をとろうとした腕を再びあわてたようにつかむ。不自然な行動に娘は目を細めた。
「何?」
目が泳ぐ母親を娘は問い詰めようとするも、母親は掴んだ手につけられた腕時計で時間を確認する素振りでごまかした。
「あ、もうこんな時間。はやくはやく」
明らかに動揺する母親は、しかし強引に娘を車へ追いたてた。
ドアを乱暴に開閉されたことに文句も言わず、静かに発車する。
「ねぇママ?なのはママの知り合いの人かもしれないよ?」
「殺人予告?」
「うん」
娘の思案顔に母親は困ったように微笑む。
「んー・・・」
「もしかしてママ、だれだか知ってるの!!??」
助手席から母親を見ていた娘の顔に、驚きの表情が浮かんだ。
「・・・うん、えっと、まあ」
母親はさらに一瞬迷って、そう答えた。
なんとも煮え切らない。
「でも、その、機密事項だから・・・」
嘘だ、と娘は一瞬で見抜いた。
彼女の母親は確かに、酷なほど嘘をつくのが上手い。
その嘘が「相手のために」必要であればつき通す。
しかし、例外もある。
嘘をつくか、正直に話すか迷っている時。
「もしかして・・・」
少女に、ある不安がよぎる。
「ヴィヴィオも知ってる人?」
母親の目には、明らかに戸惑いの色が映った。
「・・・知ってる人なんだね?」
娘が再び確認すると、母親は少しためらったのち、小さく頷いた。
「なのはママ、どこでもいいから車とめて」
「え、でもヴィヴィオが遅刻しちゃう・・・」
「私が知ってる航空教導隊員、ひとりしかいないよ?」
母親は明らかに動揺しはじめた。
「いいから」
娘は50mほど先にあるコンビニの駐車場を指さすと、母親はまた迷いながら、そこへ車をとめた。
「昨晩はママ達と一緒に寝たでしょ?ママたちのベッドで」
「そうだね」
「朝早く、まだ私たちが起きてなかった時、フェイトママがなんだか慌ててベッドを抜けだした」
「そうだったんだ。私ぐっすり寝てたから気づかn「いや、なのはママは起きてたよ」」
娘は母親の言葉を遮る。
「私もその時目が覚めたから。ママは確かにベッドの中で布団をかぶって目を閉じてたけど、絶対に起きてた。なのはママとフェイトママの魔力を、微弱だけど交互に感じたし、多分念話をしてたんだよね」
母親は、困ったな、とばかりに頬を掻いた。
「続けて?」
「その後一度だけフェイトママがベッドに戻ってきて、なのはママに封書を三通渡したよね」
たしかさっき、と娘は母親の鞄からその封書を抜き出す。封書は三通ともポリ袋に入っていた。
「念話も封書も、てっきりまた二人が新しいイチャつきかたを試してるんだろう、って思ってたけど・・・ちょっと深刻な話なんじゃない?」
これ、あけてもいい?と娘は封書を指しながら母親に尋ねた。
「新しい、イチャつきかたって・・・まぁでも、そこまでばれてるんじゃ仕方ないよね」
母親は微笑む。娘の成長を素直に喜んでいるのだろう。
娘の頭をなでる。
「も、もう。子ども扱いしないでよー。私もう17歳だよ!!」
「さすが、はやてちゃんの副官だね。その封筒、もうフェイトちゃんがあけちゃったから、あけていいよ?」
娘は指紋を付けないようにハンカチを使って封書の中身をとる。
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明日、3月3日、12:00。
高 町 な の は 教 導 官 を 殺 害 し ま す。
選ばれし者より
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公開された内容よりも詳細であるその封書は、明らかに本物の予告状そのものだった。
しかし母親は、目を見開いた娘に明るく告げた。
「あのね、心配しないd「するよ!!」」
娘は再び、母親の言葉を遮る。
「どうして教えてくれなかったのっっ!!??私・・・私・・・・もう、17歳なのに。
フェイトママと一緒に、なのはママを守るお手伝いできるはずなのに・・・どうしてっ!!」
母親はシートベルトをとる。そしてとなりの娘のシートベルトのロックも解除した。
そのまま娘をしっかり抱きしめる。
「ありがとう、ヴィヴィオ。でもね、これはヴィヴィオが信頼できなかったからじゃないの」
「うそだよ、そんなの・・・信頼してたら、ちゃんと言うはずだよっ・・・」
娘は母親から離れようとして腕をつっぱるが、母親は娘を離さなかった。
「ほんとにほんと。でも嘘ついちゃったのはごめんね」
「どういう・・・こと?」
娘は抵抗するのをやめて、母親の言葉に耳を傾ける。
「言わなかったのはね、これが本当に『たいしたことない』ことだから。ちょっと過激なファンレターってとこかな」
母親は、左手で娘を抱きしめたまま、右手でモニターを開く。
―――ピッ
「はやてちゃん、おはよう」
「なのはちゃん、おはy・・・どういう状況?私が嫉妬すべき状況?」
娘は上官に挨拶しようとするも、母親の左手が意地悪く、強い力で抱きしめることで叶わなかった。
「はやてさん!!ちがいますからー!!」
娘は、上官に背を向けたまま叫ぶ。
「にゃはは、その件についてはまた今度ゆっくりお話ししよう。具体的にはうちの娘に手を出さないで」
「ヴィヴィオの顔をはよ見せーや姑・・・ま、要件は言わんでもわかるよ?うちの副官が遅刻する件と、フェイトちゃんがどこにおるかやな?」
「さっすが、はやてちゃん。話がはやい。姑じゃないけど」
「・・・ヴィヴィオー、さっさと解決して、昼食一緒に食べよな?フェイトちゃんは・・・本局から北西7.5㎞のところやな」
「それじゃ」
母親は、娘の上官にもかかわらず用件だけ言うとさっさと通信を切る。
「なのはママ・・・?」
「何??」
彼女の右手は、モニターを開き地図案内を起動した後、場所を登録した。
「音声ガイドに接続します」
音声ガイドの無機質な声が車に響く。
「はやてさんに、いじわるしないで・・・ね?私の大切なひとだから「あーあーきこえなーい」」
娘はため息をつく。
「とりあえず、フェイトママのところまで行けば、なのはママの言う『たいしたことない』の意味が分かるんだよね?」
「うん。だからね、ちょっと飛ばすよ?」
車は跳ねるようにコンビニの駐車場を飛び出した。
* * * *
執務官は郵便局員の男と対峙していた。
詳細に語れば郵便局員に「扮した」男と対峙していた。
さらに正確に言えば、郵便局員に扮し「ナイフ」を持った男と対峙していた。
「あなたを脅迫罪の現行犯で逮捕します。抵抗しなければあなたには弁護の機会があります。同意するなら武装の解除を」
金髪をキラキラとなびかせる執務官は、とても弁護の機会を与える雰囲気ではない冷たい声でそう告げた。
「どうして・・・こんなにはやく・・・」
男はしかしナイフを捨てずにそう呟いた。
「どうして?」
冷たく笑う執務官は理解に苦しむと言った声色で聞き返す。
「それはもちろん、ねらわれたのが高町なのはだったからだっ!!」
次の瞬間、男はナイフを取り落とした。
特にバインドを掛けられたのでもなく。
特にデバイスつきつけられたのでもなく。
強いて言えば、金色の魔力光が煌めいたことだけ。
一瞬で。5メートルほどの間合いが一気に詰められ、背後をとられた。
そんな人間業ではない事実を飲み込んだが故に、男はナイフを落としてしまった。
しかし、執務官はデバイスを起動したまま、バリアジャケットも解除しない。
「まて・・・っ、もうていこう・・・しないっ・・・」
両手をあげて、無抵抗を示す男に対して、執務官は呟く。
「警告はもう、さっきしたよ?そしたら、犯人は激しく抵抗。やむなく・・・・・・イタッ!!」
思わず目を瞑っていた男が目をあけると、自分が殺害予告をした相手が、執務官の額を指ではじいていた。
「もうっ・・・いっつもやりすぎるんだから。やむなく・・・じゃないでしょ?ほら、謝って!!」
「ごめんなさい」
執務官は、間髪いれずに男に頭を下げる。
「あなたは捕まえますけどね。脅迫罪の現行犯。あと、もしかしたら本局への偽計業務妨害も」
オッドアイの女に拘束される。男は素直に、助かった、と安心したので抵抗などもちろんしない。
「フェイトママ、ひとりで見つけたの?まだ予告状届いて三時間もたってないよ!!??」
「なのはへの殺人予告はもう17回目だからね。傾向と対策はばっちりだよ」
執務官は胸をはるが、娘は呆れている。
「17回も殺人予告きてたのに、内緒にされてたなんてヴィヴィオ、ショックだなぁ?」
教導官は目をそらす。
「仕方ないよ。ヴィヴィオが入局する前は『心配させたくない』って言い訳して、入局したあとも『そんなことで休ませたくない』って頑なだったからね。私は『ヴィヴィオももう、頼られないと不安になってくる年頃だ』って言ってたのに」
「あ、ずるい、フェイトちゃん。私だって、フェイトちゃんに殺害予告きた時、そうやって言ったのに聞かなかったでしょ??なのはのほうが先に言えたから一歩リードだよ!!」
「あれはなのはがいつも、犯人にやりすぎるから。そんなバイオレンスな現場をヴィヴィオに見せたらトラウマものだよ。ちゃんと理由があるからいいんです」
娘は今日『五十歩百歩』という言葉の意味を実例とともに理解した。
「なのはママは嘘がばれただけでしょ!!フェイトママも黙ってたんだから人の事言えないよ!!二人とも、しっかり反省!!」
娘に怒られる、執務官と教導官はとてもじゃないが、空を守るエースには見えないほど小さかった。
娘は思い当たって通信モニターを起動する。
「はやてさん!!はやてさんにも殺害予告が来たことあるんじゃないの??」
上官へのあいさつもなく、ダイレクトに確認する。
「ないよ?そんなことあったら、うちヴィヴィオにまっさきに相談すr「「うそつき!!このちびだぬき」」やばっ!!」
執務官と教導官の証言に慌てた上官は慌てて回線を切った。
「あの・・・」
放置された男が、一番まともそうに見えた娘に声をかけた。
「あ、移送しますね。・・・あとママたち!!」
「「はい!!」」
娘が二人の母親に呼び掛けた声があまりに恐ろしく響いたため、その返事はことのほかはやかった。
「誰が相手でも、やりすぎはだめだよ?」
執務官と教導官は微笑みながらお互い顔を見合わせる。まったく、自分たちはこんな娘がいて幸せ者だ、と。
「「はぁぃ!!」」
娘は通信画面をもう一度立ちあげると、留守電を装って居留守を使おうとする上官にも宣言する。
「た、ただいま留守に、してる・・・してます。ぴーっとなったら、しゃべり・・・はなして、ええ・・・です。ぴー」
「はやてさんの殺害予告が来たら、私が二時間以内に捕まえて見せますからね」
「へ・・・は、はい」
娘は通信を切ると、男を連行していった。
【END】
~後日談~
それから一か月後。
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高 町 ヴィ ヴィ オ 捜 査 司 令 補 を 殺 害 し ま す。
輝きし者より
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N:「へぇ、つまりあなたは、うちの娘に、こーんなものをだしだんだ。ふーん」
F:「命を粗末にするのは頂けないな。でもこれはもう、身から出た錆・・・だよね?」
H:「手加減のしかた、わからへんから。堪忍してな?」
V:「こいつらちっともわかっちゃいねぇ」
おわれー
【あとがき】
なのはさんもフェイトさんもはやてさんも、ちょうイケイケの有名人みたいだから、絶対くるよなこういうの。
でもみんな、自分に来た予告状に対して、あまり反応しなさそう・・・
でもみんな、他人に来た予告状に対して、すごく反応しそう・・・
でもみんな、ヴィヴィオさんお説教にはものすごく弱そう・・・
てかてか、昨日ニュース見て知ったけども。
ステージにラジオみたいなの投げこんじゃあかんわな。有名なかたは大変。