書くときは書く!!それがプチモルト!!(単に気分屋w)
ていうことで
なのは×ヴィータちょっとヴィータをイケメンに書こうとして失敗したサーセン
ヴィなのになると、ヴィータが必ず病んでしまうか自爆エンドしか想像できない・・・けどがんばります
別になのヴィでも、教導官が病まないかといったらそうでないけどw
・
目線はヴィータさんで。ヴィータさんをかばうなのはさんの男気にキュン❤としたけど、そこはこうなのはさんが殺人犯にならないようにしたい!!という気持ちをくんでください♪
・あと、見知らぬ男がペラペラとヴィータさんを中傷します(変なモブが苦手な方ご注意を)
・あ、それと、うちのヴィータさんはすごく口が悪いことで評判らしいので、ご容赦くださいませ♪
追記からおねがいします
【傷つけさせはしない】
「ん゛ぁ~~~」
「なっさけねぇ声だしてんじゃねぇよ」
午前の教導をやっと終えて昼食。
こいつがこんな声でだれるのもまぁ、理解出来なくはない。
はっきり言って、午前の教導は、ハチャメチャだった。
別に彼らの能力がないとかそういうことではない。
「高町なのは」はそういう時ならむしろ、「成長させる」ことに燃え上がるタイプだから。
問題は、彼らが「指示を聞かない」ことにあった。
いくら「高町なのは」がエースオブエースであれ、「女」で「若く」て「出る杭」の教導官の指示に、みんながみんな素直にこたえるわけではない。
「ほら、ちゃんと食っとけよ。残してっと、あとで腹減るぞ」
彼女の皿には、ハンバーグが4分の3ほど残っていた。
「いらない。ヴィータちゃんにあげる・・・」
机に突っ伏したまま、ぼそぼそと聞こえる声に覇気はない。
それはそうだ。誰だって、むき出しの敵意に連日晒されて精神が摩耗しない訳はないのだから。
「はぁ・・・ったく、しょうがねぇな」
あたしはなのはの食べかけのナイフとフォークをとると、一口大に切ってやる。
「ほら、切ってやったんだから、はやく食え。午後の教導まであと15分もないぞ」
「ふぇ・・・たべたくないよぉ・・・」
フォークをにぎるもののやはり力なくそう呟く。
そこへ見知らぬ男が近づいてきた。
「おや、元機動六課出身の、教導隊が誇るお二人がおそろいで。お食事ですか?」
教導隊の制服ではない。ブルーの捜査官の制服だ。そして直感でわかる、こいつは絶対いいやつじゃない。
横目でなのはを見ると、彼女はいつの間にか体を起していた。
そいつとなのはの視線はどちらにも友好の光を感じさせず、あるのは明らかな敵対心。
「おやおや、おくつろぎのところ、お邪魔でしたか?」
「いえ、三佐。何かご用でしょうか」
なのはの冷たい声が響いた。
「いえいえ。ただ・・・」
そいつはわざとらしく言葉を切り、窓から見える教導場をちらりと見た。
「先ほどの教導、はたから見てもあまり上手く言っているようには見せませんでしたのでねぇ」
嫌な言い方。あたしはそいつをじっと睨んだ。
「ご指摘真摯に受け止めます。では、これで」
「おっと、ハンバーグは食べないのですか」
そいつが立とうとするなのはの肩を押して椅子に戻す。あたしはカッとなり立ちあがった。
「ヴィータちゃん」
静かななのはの声が私に冷静さをくれる。
「おっと、暴力はいけませんよ。おちびちゃん」
あたしは、もう一度椅子に座ると深呼吸をする。
「こう言ってはなんですが、高町一尉。あなたは持つべき教導のパートナーを変えるべきだ」
そいつはあたしを品定めした。にやにやと。
「失敗には必ず原因があります。悪いパートナーは往々にしてその原因となることが多い・・・」
あたしは、男の言いたいことが分かった。なのはが目をつぶる。何かを我慢するように。
ゆっくりと息を吸い、静かに尋ねた。
「言いたいことはそれだけでしょうか、三佐」
そいつは、首をよこにふる。まだだ、と。
「いつまでもこのような重罪人といれば、傷がつくのはあなたのキャリアだ。私がよい教導隊員を紹介しt」
なのははもう我慢しなかった。意思を持って動き出した。
なのはが椅子を蹴り飛ばしたのと、あたしが立ち上がったのは同時だった。
なのはがそいつの首にレイジングハートを向けたのと、あたしがアイゼンでそれを制したのも同時だった。
「どいて・・・ヴィータちゃんっ」
なのはは告げた。
「おまえはっ・・・さっきっ・・・とめただろ・・・っ・・・あたしのこと・・・だから、おあいこだっ・・・!!」
なのはと正面で向き合って座っていたのだ。スピードでは間に合ったが、姿勢としてはこちらが不利だ。
もう少しで堪え切れなくなる。
「おっさん・・・っ・・・・いけっ・・・はやく・・・」
そいつは少し離れたところに倒れていた。幸いけがはしていないようだが。腰が抜けたのかもしれない。
「くそっ・・・罪人が・・・っ!!偉そうに指示するな・・・っ」
はっきり言ってあたしが何を言われようが構わない。
こういうやつはたくさんいる。
「八神」「ヴォルケンリッター」「闇の書」。
こうして、位階が上がってきた今はなおさら。
だからなのはも我慢したのだ。
眼を閉じて、堪えていたのだ。
しかし、「罪人」というワードで弾けたのだろう。
はっきりと意思を持った重さが、レイジングハートにこめられる。
でも、なのはがこいつを傷つけたら、それこそ「つけいら」れてしまう。
「はやく・・・いけ・・・っ・・・」
ようやく、男はふらふらと立ち上がり、ラウンジを出た。
何か侮蔑的な言葉を吐いたのが聞こえたが、もうどうでもいい。
気づけば多くの視線を引いていた。まずいなこれは。
「はぁい、散った散った。食べるひとはちゃっちゃか食べる。食べない人は外へ出た出た」
少し離れたところに見知った顔があった。
我らが主はこちらへ軽くウインクして、念話でこう告げた。
『こっちはまかせとき。なんたってうちは二佐やからな』
……ありがとはやて。
なのはの手にはすでにレイジングハートはない。
すでに椅子に腰かけていた。
青い光がキラキラ輝く。その瞳から、何もこぼれないように少し上を向いて、つぶやく。
「にがしちゃったぁ・・・残念」
罰が悪そうに微笑む。またそうやって、悲しそうに。
いつだってそうだ。自分が何を言われようが、何をされようが、カッとなったりしないくせに。
その涙、自分のために流せよな。
「なんでお前が泣くんだよ、ばーか」
気に入らない。そんな悲しそうな顔にはでこピンをしてやる。
「いったぁぁぁい!!べつにー、ないてなんかないよーだ。わわわっ」
額をさするなのはは、うっかり涙をこぼしてしまった。よし、それでいい。
「あぁ、もう。ほんとにないてるみたいじゃない」
「みたいも何も、ないてんじゃねぇか。まったく、おとなげねぇな」
「それは泣いてることに対して?レイジングハートを、「どっちもだよばーか」ひどぃょぉ・・・」
なのはに残りのハンバーグを食べさせる。
さっき切ったハンバーグはきっと冷めてしまっているが、それは自業自得。
フォークに突き刺して、なのはの口へガンガン放り込む。
「あーん。えへへ、おいしい。毎日こうしてほしいかも。あーん」
「ちょうしにのるな」
「だってうれしいんだもん」
「さめてるだろ?まぁお前が逆上したせいだけどな」
「うぅ・・・反省してるよ・・・さめてもおいしいよ?」
まぁ、あたしだって、なのはがあの時止めなかったら、アイゼンで攻撃していただろうからな。
釘をさすのもこれくらいにしよう。
なのはの皿はようやく空になる。
「やべっ、あと五分もないじゃねぇか」
「え!!??」
お互いてきぱき片づけて、走り出す。
そして、教導場に到着する直前。
―――ちゅっ
「ヴィータちゃん、まもってくれてありがとね?」
なにをするんだこいつは。
「まあ、その・・・なんだ・・・おたがいさまだ」
あたしたちは、ひとの心が簡単に傷つくことを知っているから。
だから。誰にも傷つけさせないし、誰をも傷つけさせない。
あたしが間違ったら、なのはがとめてくれる。
なのはが間違ったら、あたしがとめてやる。
それがパートナー。
【END】
あ、途中からなのはさん退行化しなかったかって?
仕様です (キリッ