はろうぃんって今日ですよねw??
いまいちよくわかってないから困る・・・
十二時ぴったしにあげようと思っていたのですが、
某ボカロの元ネタになった2chスレを読み返してたらこんな時間w
とりあえず
なのは×ヴィータさいごのほうがちょいえろいかもです。
なんか相変わらず押せ押せななのはさんなんでw
あとなのはさんが6歳児になってるんでそういうのが苦手なひとは気を付けてください!!
追記よりおねがいしまーす♪
【お菓子がないならいたずらされても仕方ないよね?】
ハロウィン。
地球にはそこそこたくさんの行事があった。
それはそれは、戦乱のベルカでは考えられないほどにたくさん。
その中でもお気に入りの行事がこのハロウィンだった。
目の前で、小悪魔の格好をして、キラキラした目で「ヴィータふくたいちょう・・・えっと・・・とりっくおあとりーと!!」とたどたどしく言うヴィヴィオを見ていると、数年前の愉快な思い出がふと頭をよぎった。
* * * * *
ハロウィンの一週間前、管理局はある話題で騒がしかった。
―――聞いたか、あのエースオブエースが・・・
―――重症らしいぞ、相当の
―――戦技教導スケジュール、荒れるなこりゃ
―――え、でも代理って子供らしいぞ。ほら、赤い髪の毛の・・・
―――うわぁ、知ってるよその人。めっちゃ怖い人じゃん。お前子どもとか言うと消されんぞ
高町なのは一等空尉がロストロギアの捕獲任務中に、「負傷」。
未曾有の大ニュースに、管理局の局員はこぞって噂を広げた。
「ったく・・・これだから組織は・・・変な噂をみるみるうちに広げやがって」
その高町なのははあたしの目の前で無邪気にご飯を食べていた。ここは管理局員専用のレストランだ。
「ふぇぇ・・・もうおなかいっぱいになっちゃたよー。ヴィータちゃん、のこりたべて?」
ただし、厳密にいうと彼女ではない。
「はぁ・・・?しょうがねぇなぁ・・・今度からちゃんと、自分が食える量だけとるんだぞ?」
彼女は小さな掌を勢いよくあげる。
「はぁい♪」
そこにいるのは、「六歳の」高町なのはだった。
無論周囲の局員はそこにいる少女がエースオブエースだとは気づくはずもなかった。
「エースオブエースが負傷。医務室から出られない状態」というデマを流したどこかの特別捜査官もここまで噂が上手く広がるとは想像していなかっただろう。
このレストランは管理局員の家族に限り解放しているので、局員にしてみれば少女はヴィータの妹くらいにしかうつらないに違いない。
「ほんとに分かってんだろうなぁ?」
彼女の残したオムライスを皿ごととり、かわりに彼女のトレイにあたしが空にした皿を乗せる。
「むぅ・・・わかってるもん!!」
少しむくれた顔だ。床から数十センチ離れたところで足をぶらぶらさせている。テーブルに顔を出すためには、大人用の椅子では高さが足りないので子供用の補助椅子に腰かけさせているが、どうも危なっかしい。
「ああ、そうかい」
そばにあったペーパータオルをとって、ケチャップでベトベトになった口元をぬぐってやる。
「もー、またこどもあつかいするーっ!!こどもじゃないもん!!」
そう言いながらも、彼女は無暗に動かずじっとして待っていた。
「よし、綺麗になったぞ。よく動かなかったかな、偉いぞ」
彼女のそんな態度が面白くて、わざわざはっきりと分かる子ども扱いを続けてしまう。
頭をくしゃくしゃとなでてやると、彼女は再び頬を膨らませてこちらを睨んだ。
「むぅ・・・」
不満そうに足をぶらぶらさせる彼女を尻目に、あたしは彼女の残したオムライスを片づけ始めた。
昔からよく食べるほうなので、特に苦しいとも思わなかったが、次第になのはは心配そうにこちらをチラチラと見始めた。
「えっと・・・あのね、ごめんね、ヴィータちゃん」
なのはのキラキラとした目がこちらを見上げた。
「ごはんのことも・・・それから、きょうどうのことも」
この目でこちらを見られると、何だかあたしのほうが悪いことをしているみたいだ。
「別にいいよ。偶然教官資格持ってたんだし。それにお前だって戦闘員庇ってロストロギアの被害にあっちまったんだ。自分が悪くもないことで謝ってんじゃねぇ」
しかしなのはは納得がいかない様だった。
「うん・・・でも、ごめんなさい」
相変わらず舌足らずな声なのに、大人のなのはを感じてドキリとなる。
「ばか、言ってる傍から謝んなっての」
彼女は六歳にしては大人びた微笑みに見えた。そして助かったことにそれ以上は謝ろうとはしなかった。
六歳の身体になっても内側はそのまま。自分を殺して他人に気を遣う彼女には難儀なことも多いのだろう。
「ところでさ。お前来週のハロウィンパーティー来るだろ?うちでやるし、ちっさくても問題ないしな」
とにかく話を変えようと思ったので、オムライスに入っていた小さなかぼちゃを見つけて咄嗟にハロウィンの話題をだした。
「うんっ!!えっとね、へんそうもするよ!!」
なのはは両手を広げて、こんなのー、と説明する。
そのにこにこ笑顔に前言撤回。こいつ、六歳の自分を結構楽しんでやがる。
「仮装だろ、か・そ・う。だいたい、こんなのーって全然わかんねぇよ」
「えー、ヴィータちゃん、まえにもわたしがにてるっていってたよー」
「何にだよ・・・」
「あくまさん」
「・・・・・・」
そう言えばこいつに「悪魔め」と言ったこともあった・・・かな?
「だからね、ことしは、こあくまするー」
なんだか興奮したのか、バンバンと机を両手で叩きながら彼女は宣言した。
補助椅子が危なっかしく揺れるので、慌てて彼女を落ち着かせる。
でも・・・こいつわざと舌足らずにしゃべってりしてねぇよな・・・?
一週間後。
テスタロッサに手をつながれてきたなのはは、ばっちりと小悪魔だった。
少し照れているようで、テスタロッサの後ろに隠れては頭だけちょこんと出してこちらをのぞいていた。
「ほら、なのは。練習した通りに言えばいいんだよ?」
「むぅ・・・なのははじゅうろくさいのままだよー」
「わかってるわかってる」
しかしテスタロッサに頭を撫でられたことでどうやら機嫌をなおしたらしい。
ちょろいな。
そして、テスタロッサの背中から出てきた。
「ヴィータちゃん・・・えっとね・・・とりっくおあとりーと!!」
彼女は、噛まずに言えたことにホッとしているようだった。
「あいあい、ごくろーさん」
そう言って、彼女の衣装についていたフードに飴玉をいれてやる。
「え・・・ほんとにくれるの?じつはわたしじゅーろくさいだよ・・・?」
たった今、お前がくれといったんだろうが・・・
「六歳児にいたずらされちゃかなわねぇかんなぁ」
あたしがにやりとすると小悪魔は真っ赤になって、ぽこぽこと小さな拳でたたいてきた。
「もう!!ヴぃーたちゃんのばかばかばかー」
しかし小さな拳はすぐにエネルギーが切れたようだった。
はぁ、はぁ、と肩で息をする彼女は悔しそうにこちらを睨む。
「むぅ・・・もとにもどったら・・・まっさきにヴィータちゃんにしかえしするもん!!」
「おお、怖いなそりゃ」
あたしは大げさに手を挙げて驚いたふりをする。
「でも・・・あめくれたのは・・・ありがとう」
少し俯いて言うところが何だか可愛くて、彼女の髪の毛をくしゃくしゃと撫でてやる。
「むぅ・・・またこどもあつかいしてるー」
地団太を踏む彼女にあわせてカチューシャで嵌められた悪魔のつのが揺れる。
あたしは苦笑しながら、ドア側によって道をあけた。
「ま、とりあえず中入れよ」
ハロウィンパーティーは六歳なのはのおかげで、異常な盛り上がりを見せた。
誰もがこぞって彼女のフードにお菓子をいれたり、彼女にいたずらをしたりした。
なのははシャマルやはやてから逃げ回って、あたしやテスタロッサ挙句の果てにはシグナムの背中に隠れていた。
結局お開きになったのは、なのはのフードが重みのせいであやうくなのはを絞殺しそうになったころだった。
「それじゃ、なのはは私が抱いて帰るから」
走り回ったり、首が絞まりそうになったりで体力を消耗したなのはは、片づけが終わるころにはすっかり眠ってしまっていた。
テスタロッサがソファーから抱き上げると、彼女はごにょごにょと何か呟く。
「なのはちゃん、寝言いいよるなぁ・・・どんな夢みとるんやろ?」
「どうせたいした夢じゃねぇって」
あたしとはやてがそんな会話をする横で、再びごにょごにょと聞こえる。
「でも、たいしたことない夢の中にヴィータが出てきてるみたいだよ?」
唯一寝言が聞こえていたらしいテスタロッサからそう言われ、よくわからないうちに顔が熱くなる。
「ったく・・・」
そして数日後。
完治まで1か月かかる負傷だったはずの高町一尉が、はやくも教導復帰のニュースがまたたくまに広がった。
このニュースは当人の通り名「白い悪魔」をさらに定着させるのに一役も二役も買ったことは言うまでもない。
* * * * *
「ヴィータふくたいちょう・・・えっと・・・とりっくおあとりーと!!」
目の前の少女が、ちょうどあの時のなのはと重なって見えた。
同じくらいの年齢なのだ。似ているように見えるのもまた仕方がない。
「よし、もちろんトリートだ。ヴィヴィオをいたずらっこにする訳にはいかねぇからな!!」
彼女のフードに、飴やチョコレートを入れたハロウィン用のお菓子袋をいれる。
「えへへ、ありがとうございます!!」
「あぁ。医務室に行ったらシャマルがいると思うぞ?あいつただでさえいっぱい隠してるからなぁ。いっぱいもらって来い!!」
「はぁい♪」
トタトタとかけていく彼女の背中が廊下を曲がって、見えなくなった。
「元気だなぁ」 「だって私の子だもん」
独り言に返事があった。声のしたほうを見ると、いた。
「おい」
「なに?」
高町なのはが。
「なんでいんだよ」
「娘が心配で」
しれっとそんなことを言う。
「ばかやろう。ならついていけよ、ヴィヴィオに」
「まぁ、て言っても、隊舎内だしね」
「お前いってることバラバラなことにいい加減気付け・・・」
バカバカしくなって扉を閉めようとすると、押し付けがましい訪問販売のように足を差し入れて扉が閉まるのを妨害し始めた。
「まってよー、ヴィータちゃん」
「あたしはお前に用はない。足、どけろよ。スターズの隊長副隊長が何事かと思われるだろ!!そして早くヴィヴィオのとこ行け」
「別に何事かと思われてもいいんじゃない?それにヴィヴィオはフェイトちゃんが見ててくれるもん」
彼女のその言葉と同時に、ピピッと音がして扉が開く。
問答無用で押し入ってきた彼女の右手にはカードキーが握られていた。
「甘いよヴィータちゃん。ヴィータちゃんの直接の上官を誰だか忘れちゃったのかな?」
「あぁ・・・隊長が持つカードに付けられた所属分隊員の部屋を開けるマスターキーか・・・
んなもんつけたはやてに文句言わなきゃなんねぇな。悪用してるやつがいるぞ、って。
あぁぁっもう、はやくでてけよめんどくさいから」
彼女を玄関から追い出そうと身体全身を使って必死に押すが、びくともしない。
やはり騎士服でなければ体格的にも不利だ。
「ヴィータちゃん、何年か前に私が六歳になっちゃったこと覚えてる?」
「あぁ、今ちょうど思い出してた。あの時のなのははいいこだったぞ」
「むぅ・・・そうじゃなくて!!」
「は?」
彼女は私に詰め寄ると、意図も容易く抱き上げた。目線の高さが揃う。
「あの時の私、元に戻ったら仕返しするっていったでしょ?」
彼女がにやりと笑った。
「だれが?」
「だから、私が」
「だれ、に?」
「ヴィータちゃんに」
沈黙。彼女にとって都合がよくても、あたしにとっては状況を悪くする、沈黙。
「な・・・のは?」
確かに言っていた・・・気がする。しかしまさか今になって・・・なぁ?
なのははあたしの頬に、自分の頬をすりよせる。
「ヴィータちゃん。今年は同じ六課になれてよかったね?」
「ふぁぁっ・・・」
なんだか変な気持になりそうだ。
「さてヴィータちゃん。Trick or treat?」
「もう・・・お菓子なんてもってな・・・んっ・・・んん」
唇が重なる。顔がかっと赤くなった。
『それじゃ、いたずらされても仕方がないね?』
念話で聞こえるなのはの声にさえドキドキする。
自分の身体が熱くなりながらも分かった。彼女の唇、舌。それらがすべてストロベリーの味なのだ。
遠慮がちに自身の舌を彼女の口に差し入れると、コロンと音がして、その正体にぶつかった。
『ふふふ、だめだよ?私からのトリートはまだだめ。あ、でも大丈夫だよ?たくさん持ってきてるから。かわいい声・・・聞かせてくれたら、ね?』
抱かれたまま連れてこられたのは、あたしの寝室。
白いシーツに優しく横たえられた。不安げに彼女を見ると、細い目をして笑った。
あぁ、この表情知ってる。
なのはが悪魔になる時の・・・。
【END】
うわぁ・・・いたいたしい駄文でごめんなさい・・・
わ、わたしは・・・なのはさんに・・・ストロベリーキャンディーで・・・
ヴィータちゃんを翻弄してほしかっただけなんです←SLB