今日は何の日フッフー♪
七夕ですねw
織姫様も旦那様に会うためのおめかししてるんかなぁとか。。。
ということで今回はなのヴィ(なのは×ヴィータ)!!
★ヴィータちゃん視点
★エロなし(→わざわざ「なし」を告知しなければならないほどの最近のエロ率)
★でもチュウはあり(ォィッ
★おまけあり(しょぼいよ!!)
即席駄文に付き合ってくださる優しい方は追記へおねがいしま~す
【星に願いを・・・】
空を見る時のあいつの目は、あいつが誰を見る時の目とも違う。
空だけに向ける眼差し。
だから昔は、空が羨ましかった。
「なの・・・は・・・?」
あたしを見ろよ。
不安になって、いつもあいつの袖を引っ張った。
「ヴィータちゃん」
あたしのことなんて、いつもあいつにはお見通しのようで、不安をそのままギュッと抱きしめてくれた。
あいつが堕ちた時、あたしは傍にいた。
助けられなかったけど。
たくさん泣いて、自分のために謝り続けて、なのはを困らせた。
それでもあいつは、
「大丈夫だよ?」
そう何度も呟きながら、あたしの背中を撫で続けた。
ある日病室に入ろうとした時に、あいつが窓から空を見上げているのが分かった。
あんな大けがをしたのに、あいつときたらまだ空に戻りたいらしい。
そう思うと我慢できなかった。
「なのは!!空なんか見るな!!」
がさつにカーテンを閉めた。
「空なんか見るな!!」
椅子に乗ってあいつの肩に抱きついた。
「お願いだから・・・」
あたしはあいつの胸に顔を埋めたまま、呟いた。
「大丈夫だよ?」
なのははやはり、あたしの背中を撫でてくれた。
あたしはその時から、空がとても憎かった。
「今日は七夕だね?」
あいつは六課の隊舎の屋上にいた。
ミッドチルダでは違うだろうが、遠いふるさと、日本では特別な日。
「織姫様と彦星様、会えたかな」
あいつはやはり、愛おしそうに空を眺めた。
「さあな」
あたしはぶっきらぼうに答えた。
「ふふ、ヴィータちゃんったら、まだ天の川嫌いなの?」
「べ、別に理由がなくて嫌いなわけじゃねぇ・・・」
天の川の白さは、冬のアレを思い出すから。
リイン・フォース初代もそうだし、なのはも奪いかけた。その思いは拭えない。
「はやてちゃんのバリアジャケットと同じ色なのにね?」
「は、はやてのはもっとこう・・・灰色っぽい」
「それじゃ、私のと同じ色?」
「ちがう!!」
あいつはいたずらっぽい微笑みを浮かべていた。
ちらりとあたしを見て、また空に視線を戻す。
「天の川ってね、星の集まりなんだよ?」
「・・・前に・・・はやてが教えてくれた・・・」
「ふふ、それともう一つ。星は昼も夜も、そこにあるんだよ?」
「は?昼に星があるわけないだろ?」
「太陽の光が明るすぎちゃうんだよ。見えないだけでそこにはあるよ」
あいつはあたしと視線を合わせるために屈みこんだ。
「だからね、空は私を奪ったりしないよ?私を守る星さんがいつも溢れているんだから」
あたしの頬があいつの手のひらに包まれた。
「でも、本当に危なくなったら、ヴィータちゃん、助けに来てね?」
小首をかしげて、お願いね、というあいつの表情。
「さあな」
ついからかいたくなった。
「あ、ひどーい」
あたしの頬を仕返し、とばかりに引っ張る。
「いらいやれーか(痛いじゃねぇーか)」
「知らないよーヴィータちゃんがいじわるするからだもーん」
ぷうっと自分の頬を膨らませてむくれる彼女に、ついつい苦笑が出てしまった。
「あ、ヴィータちゃん今ばかにしたでしょ!!」
「あ、いや、そんなことは・・・ない・・・」
顔を少しあいつの視線から逸らすと、あいつはなんとあたしを抱え上げた。
「お、おい・・・何を」
「見て、ヴィータちゃん」
そこには一面の夜空が広がっているだけだ。
「私を守ってくれる星さんたち、そして、ヴィータちゃんがこれまで守ってきてくれた星さんたちだよ?」
たしかにたくさんの星がそこには煌めいている。
「だからね、ヴィータちゃん」
なのはは抱え上げたあたしを目が合うように抱き直す。
「空を嫌いにならないで?」
あぁ、なのはは知っていたのだ。
あの日からあたしが、空を敵のように睨んでいたことを。
「う、うるせぇ・・・」
あたしはなのはから目を逸らす。恥ずかしくなったからだ。
「ふふ、ありがとう、ヴィータちゃん♪」
なのはは、嬉しそうにキラキラと笑うとあたしを下ろした。
その顔を見て、あたしは決めた。
――空も守ろう。こいつの笑顔のために、空となのはと両方守ろう。
鉄槌の騎士の名に賭けて。
チュッ
突然頬に柔らかい感触があった。
「お、おま・・・っ、何を・・・」
それはなのはの唇らしかった。なのはがすぐ隣で不敵な笑みを浮かべている。
いたずらが成功した子どものようだ。
「ヴィータちゃんを星さんたちに紹介したんだよ。私の恋人さんですってね」
一気に顔が熱くなるのが分かった。
このままでは夜の闇の中とは言え、なのはにも顔色の変化がばれてしまう。
「ささささ、先にいくぞ」
屋上から下りるドアを閉める直前、ちらっと見えた夜空。
あたしは初めて、愛おしいと思った。
【END】
フェイト:「ちょ、あの二人なんであんないい雰囲気なの!!??」
はやて:「うちの子も成長したんやなぁ」
スバル:「ヴィータ副隊長を翻弄するなのはさん、素敵すぎます!!」
ティアナ:「あーはいはい、あんたは部屋に戻りましょうねー」
エリオ:「こんな大人数で盗み見していいんでしょうか」
キャロ:「ばれたらなのはさん怒っちゃう・・・」
なのは:「大丈夫だよ?少しお話があるだけだから・・・」
一同:「・・・・・・・南無」
あとがき
結局悪魔を降臨させたがるプチモルト。