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お風呂だいすき。うふっふー♪

ヴィータちゃんの髪の毛を大人なのはさんが洗ってあげるおはなしです。

多分大丈夫だと思うから規制はかけませんが、一応・・・二人とも裸ですよ(風呂だしね)

最近は八神家翻弄の予感・・・



追記よりごらんください。







【髪を洗うだけなのに】



「「「「おつかれさまでした!!!!」」」」

背中に沈みかけの太陽を背負いながら、フォワードたちの大きな挨拶で教導は幕を閉じた。

「はい、おつかれさま」
「明日もあるんだから、各自体調管理だけは怠るんじゃねぇぞ」

あたしとなのはも、それ相応の声かけを行った。

「それじゃみんな、寮のほうへ戻ろうか?」

なのははそう言って、フォワードたちと寮の方へ向かって歩き始めた。
スバルやティアナがなのはの話に相槌をうち、エリオとキャロは楽しそうに笑っている。
相変わらず、高町なのはのオフでの切り替え術には舌をまく・・・自分と違って・・・


「ヴィータちゃーん!!ヴィータちゃぁーん!!」

数歩先を歩いていた彼女がふりかえって呼びかけてきた。

「んだよ?」

声が聞こえない距離でもないので、そのまま歩き続けていると、
彼女の方は駆け寄ってきた。

「いや、難しい顔してたから・・・」

どうしたの、と言いたげな顔で見つめる彼女がなんとなく煩わしい。

「べつに!!みんながみんなおめぇみたいに単純に生きちゃいねぇってことだよ・・・」

「あ!!ひどい!!」

フォワードメンバーは苦笑していた。確かに覚えがあるらしい。

それからは、なのはとフォワードたちが会話するのを聞いていた。
なのはが無理やりこちらに会話をふることも何度かあって、面倒ながら相槌はうった。


「それじゃ、あたしは部屋で風呂入ってくるから。夕食か、また明日の朝な」

エントランスに着いたことで、あたしは自分の部屋に戻るために三人と別れることとした。

「あ、じゃあ私も!!」

しかしなのはもシャワーを浴びに行くらしい。

「「「「失礼します!!」」」」

結局あたしらふたりはフォワードの挨拶に見送られながら、二人でエレベーターに乗った。


――――チンッ

エレベーターの扉が開いた。

あたしの部屋となのはの部屋は階が違うので、
エレベーターを降りる前に振り返って声を掛けようとすると、なのはがするりと先に出た。

「おい、なんでここで・・・」

なのはは、不思議そうな顔をしている。
何かを押しているらしい人差し指は、外側にある、エレベーターの上りボタンのようだ。

「え?おりないの?」

こちらが聞きたいのは、なぜなのはがこの階で降りるのかだが、
このように聞かれればまるでこちらがまちがっているようにしか聞こえない。

「あ、いや・・・」

あたしは慌ててエレベーターから降りた。

なのはがエレベーターのボタンから手を離し、私のほうへ手を伸ばした。

「な、なんだよ・・・」

なのはがあたしの手を握った。

「なんだかヴィータちゃん、疲れてるみたいだから」

あたしは自分の体がかっと熱くなるのを感じ、なのはの手を振り払った。

「よ・・・余計なお世話だ・・・です・・・」

しかしなのはは、振り払われたのを気に留める様子もなく、またあたしの手を取る。

「だめだよ?今日は手をはなさない。だってほんとに疲れてるみたいだから。
余計なお世話でも、過保護でも、大事な大事なスターズの副隊長さんなんだよ?」

なのははわざわざかがんで、あたしと目線を合わせて諭すように言った。
恥ずかしくなって、おもわずふいっと目を逸らす。

「ふふふ、それじゃいこっか?」

なのはは再び立って、歩き出した。
あたしも手を繋がれたまま歩き出す。

こんなところを他の連中に見られたら最悪だ。
一番最初に出会ったやつにはギガントシュラークをぶちかましてやる。

しかし、誰とも出会わずにあたしの部屋に着いた。

「そ・・・それじゃ・・・」

なのはにちらっとそう告げると、逃げるように手を離し、扉をあけた。

「おじゃましまーす」

しかし、一歩部屋に入ると、自分しかいないはずの部屋に、自分以外の声が響いた。
後ろからだ。

「おい、何が『おじゃましまーす』だ」

ここまで来ると指摘せざるを得ない。そもそもなのははこの階、いや、この部屋の住人ではないのだ。

「え、お風呂はいるんでしょ?」

なのはは、何言ってるの、と言わんばかりに答えた。

「あたしが、だ。おまえじゃない」

あたしだって状況の不可解さを追求しないといけない。負けない・・・はずだ。

「そんなことどうでもいいじゃない。さ、いこいこ」

なのはがあたしを抱えて洗面所へ連れて行こうとする。
ばたついて阻止しようとしたが、あっけなく、そこは洗面所となった。
ぽん、と下ろされる。
あたしはなのはを睨んで、叫んだ。

「おい!!どおいうつもりだ馬鹿野郎」

なのははしかしどこ吹く風だ。前はこうやって叫べばしゅんとしていたくせに・・・。

「お風呂にはいるんだよ?なのはと」

なのはは、自分の服を脱ぎ始めた。
あまりにもするすると脱いでしまうので、下着に手を掛ける寸前にようやく我に返って声をあげた。

「お、おい・・・それは脱ぐな・・・っていうか服を着ろ!!」

「え、でも服着たままじゃびしゃびしゃになっちゃうし・・・」

なのははあたしを怪訝な顔で見つめる。

「だ・・・だいいち・・・かたくにゅうよくざいだぞ!!」

「家宅侵入罪?だいじょうぶ。はやてちゃんにしっかり許可はもらってるから」

「え??」

どうやらはやても一枚噛んでいるらしい。

「最近ヴィータちゃん無理し過ぎてるって、私たちみんな心配してたんだよ?
フォワードのみんなも心配してるくらいなんだから」

「それとこれとどう関係あるんだよ!!」

「だから、頭を洗ってあげようかなと思って。昔みたいに。
フェイトちゃんもだったけど、ヴィータちゃんもあんまり得意じゃなかったもんね、髪洗うの」

「は・・・?」

なのはは言うだけ言って混乱させると、なんとあたしの制服に手を掛けた。

「ちょ・・・っ!!」

「はやく脱いでくれなきゃ、わたし、風邪ひいちゃうよ」

なのはがあたしのジャケット脱がせた。

「自分で脱ぐ・・・から・・・!!」

「そう?」

とうとうあたしはなのはと風呂に入ることを受け容れてしまった・・・
なのはが身につけていた下着をすべて脱いでいるのを見て、慌てて目を逸らす。

「先にはいってるね?・・・ふふっ、べつに見てもいいのに」

なのはが浴室のドアをあけて入っていく。
あたしは一瞬、服を着て逃走することを考えた。

「あ、それとね、お風呂あがったら夕食に行って、その後私の部屋でアイスたべようね?」

あたしは逃走とアイスを天秤にかけた・・・
あっさり天秤は傾いて、残りの服を脱いだ。

ドアをあける。湯気が顔にあたり、頬が濡れた。

「ヴィータちゃん、体洗ってあげる。その後一度湯船につかろうね?」

なんだか小さい子に言っているみたいで気に入らない。

「いい・・・自分であらえるっ・・・」

なのはの手からスポンジをとりあげる。しかしなのはは石鹸を渡さない。

「はやく石鹸よこせよ!!」

「ヴィータちゃんこそ、スポンジちょうだい?」

あたしはなのはをずっと睨んだ。なのはは困ったように微笑んだ。
しばらくの膠着の後、なのはの左手にはスポンジが握られていた。

「それじゃ、体を洗うね?」

「お、おう・・・」

なのはは、スポンジでこすりながらしきりに痛くないか、かゆくないか気にして尋ねてきた。

それにあたしは何度も答えなければならず、たまに答えないと、しつこく名前を呼ばれた。

「じゃあ湯船につかってね?」

脇に残っていた最後の泡を流した後で、なのははそう言った。
言う通りに湯船に入る。

「肩までつかって60かぞ「わかってるって」」

それがいつものはやてとの約束だから。

「57・・・58・・・59・・・60」

そして湯船からあがる。いつもより少し熱かったのだろうか、だいぶ体が熱い。

「はい、じゃあ髪を洗います!!」

なのはが意気揚々とシャンプーポンプに手をのばした。
いつもと色が違う・・・それは・・・

「あ、ごめん。リンスだった・・・」

「おい・・・」

自分の家とは違うから間違ったのだろう。

「だったらもう流して「ヴィータちゃん、手を出して?」」

なのはがあたしに手を出してと言っているが、どういう意図がわからずにためらわれた。

「な・・・なんでだよ・・・」

「リンスを持ってて?」

「だからもう流してしま「ひとのお家のだし・・・だから・・・ね?」」

なのはが首を傾ける。

「・・・っ・・・」

あたしは両手を差し出した。なのははその上にリンスの固まりを乗せた。

「ありがとう」

「こ、今度は間違えるなよ・・・」

なのはは、楽しそうに、うん、と答えた。
シャンプーを泡立てる時も、思わず鼻歌が漏れるほど嬉しそうだった。
人の髪を洗うなんて面倒な作業何が楽しんだろう・・・なのはもはやても変わってる・・・
そう思っていたら、目をつぶるように言われた。

「お水かかっちゃうからね?大丈夫?絶対あけちゃだめだよ?」

やけに念を押される。

「フェイトちゃんは小さい頃、髪を洗う時目をあけられなかったんだよ?」

それはおもしろい話を聞いた。今度テスタロッサをからかってやろう。
あいつもなんだかんだと世話を焼きたがって子ども扱いするからな。

シャワーがシャンプーの泡を落とし、今度はあたしの手のひらの上のリンスが活躍する番だ。
なのはが人差し指を私の手のひら全体になぞらせて、リンスをすくいとった。

また少し体が熱くなる。

リンスを髪になじませて、シャワーで流し終えるまでそう時間はかからなかった。

「顔が赤いけど・・・大丈夫?」

なのはが顔を近づけて覗きこむ。
髪の毛を拭いてくれていたピンク色のタオルが少しの間離れた。
また、かっと熱が走る。

「べ・・・べつに・・・」

なのはがタオルを持って髪を拭いてくれるのは少し気持ちがよかった。
二枚目のタオルに手を伸ばしたなのはに、あたしは無意識にタオルをとってやっていた。

「ふふ、ありがとう」

なのはは、二枚目のタオルでまた、私の髪を拭いてくれた。
そういえば・・・

「なのははあたしが湯船に入ってるときに髪洗ってたけど、これ・・・なのはが使うはずのタオル・・・」

「あ、いいの。私はもうほとんど乾いてるし」

そういうなのはの髪の毛から、ぽとん、と水が滴るのを見逃さなかった。

「ばかやろう、今タオルとってきてやるから待っ・・・!!・・・っ・・・」

それは突然だった。何だか視界がぐらぐらして、足はふらふらした。
どうしても立っていられない。倒れながら、浴室の床の固さに備えて、目を閉じた・・・

しかし、一本の腕があたしの体を空中で止めた。

「ヴィータちゃん!!??」

なのはだろう・・・なのはしかいないけど・・・

そして、視界が真っ暗になった。







***






気がつくと、部屋着を着てベッドの上だった。

隣ではベッドに頭をあずけ、もたれかかるようにして眠っているなのはがいた。

「のぼせちまったかな・・・」

あんなに熱かった体は、今はいつも通りだ。

「おい・・・その体勢・・・きつくないか?」

眠っているなのはに声をかけるも、届かない。

「ちっ・・・しかたねぇな・・・」

ベッドから降りて、なのはを抱き上げようとするもやはり無理だ。

「ヴィータ、おきたん?」

真っ暗な部屋に細い光が差し込んできた。後ろを見ると、いたのははやてだ。

「なのはちゃん・・・さっきまでパニックになっとってなぁ・・・

食堂にめっちゃ破廉恥な格好でのりこんできたんよ?

『はやてちゃん、シャマルさん、シグナムさん!!ヴィータちゃんが・・・』

って泣きながら・・・」

そして今はすやすや眠っている。どうやらかなり迷惑をかけたらしい。

「あの・・・はやて・・・なのはをあたしのベッドに・・・」

「ほなら、シグナムよんでくるからちょうまっててな?」

シグナムを待つ間、あたしはもう一度なのはの顔を見た。
幸せそうに眠っていたが、先ほどは見えなかった涙の筋が、ドアから入ってきた明りで見えている。
髪も少し湿っているようだ。

「ヴィータちゃん・・・」

突然呼ばれたので、起きているのかと思ったが、どうやら寝言のようだ。

「ありがと・・・」

お礼を言われるようなことは何もない。とにかく明日朝一番にあたしがお礼を言いたいと思った。

そっとなのはの頬に手を伸ばす。ふと、夕方のなのはの言葉を思い出した。


―――あ、じゃあ私も!!

彼女はあの言葉ですでに宣言していたのだ。
タイミングを図っていただけだったのだろう。すべてはあたしが無茶をしたせいだ。

―――余計なお世話でも、過保護でも、大事な大事なスターズの副隊長さんなんだよ?

思い浮かべた彼女の笑顔はにくらしいほど爽やかだった。

「あぁ、あたしにとっても、お前は大事な大事なスターズの隊長さんだよ」



呟いた言葉を、扉の外にいるはやてとシグナムに聞かれたとも知らずに、
あたしはなのはの頬をつつみこんだ手のひらを見つめた。


【END】


60秒で髪を洗えるマッハなのはさんw

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プロフィール

プチモルト

Author:プチモルト
お越しいただきありがとうございます♪

下手なのですが。
百合ん百合んなSSをかいちまおう
と腹を決めました!!


リリカルなんとかの教導官重視。
なのはさんが絡めばどのカプも歓迎♪

好きすぎていろいろなことを
させてしまうのはご愛嬌!!

最近は他の百合カプにもわき見運転中w

百合(女性どうしのアレコレ)とかとにかく苦手なかた、
イチハチ(性的・暴力的)表現アウトなかたは、
ブラウザバック!!
まだ間に合いますヽ( ゚□゚)ヾ

あと、読む前に必ず
※あなたの身を守る注意書き※
を読んでください。

すべて許容いただけるかたのみ、
お試し版からご覧ください。

コメント欄の利用を
コミュニケーション手段にしたい
…のですが、

内緒のお話があれば、
petitemort2012★gmail.com
(★を@に)

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