カテゴリ通りなのフェイの短編です。
分量的には短いはずです…一応
物体を介したキス(間接チュー)が苦手な方は見ないほうがいいかとw
イチハチっぽい記述が最後にあります。(嫌な人は嫌なレベル、全然オッケィな人には物足りないレベルで)
追記よりお願いします!!
【チュッパ○ャプス】
――よろこびなさい!!はじめてやった福引であててやったわ!!
机の上におかれた短い便箋には、その一言だけ書かれていた。
――なのはちゃん、フェイトちゃんお元気ですか??
……(中略)……
八神家のみなさんにも送ったのですが
……(中略)……
アリサちゃんと二人ではたべきれないので、ヴィヴィオちゃんと三人でたべてください
同じく机の上にある、洋封筒からだされた数枚の手紙には、そのような内容が書かれていた。
そしてそれらのとなりにある小箱。差出人は「アリサ・バニングス&月村すずか」。
そしてソファでコンソールに見入るなのは。休日なのにお仕事中。
「ただいま、なのは」
なのはがはっ、となって振り返る。
「あ…!!フェイトちゃんごめんね、気が付かなくて…」
「いいよそんなこと」
慌てるなのはもかわいいんだけどね。
「それより、えっとこれ…は??」
「さっき届いたんだよ。ほら」
そう言って右手に持ったチュッパ○ャプスを見せる。
しばらくなめていたのか、全体に光沢があった。
「その中にたくさん入ってるから、フェイトちゃんもシャーリーとかティアナとかに「わたしもたべたい…」」
おもわずなのはとかぶせてしまった。
「ん…??もちろんどうぞ??その箱の中に入ってるから…」
私はおもむろに近づくと、なのはの右手首をとらえた。
「これがたべたい」
「ふぇ…まだいっぱい箱の中にあるんだよ??」
「いやだ、これがたべたい…」
これじゃ駄々っ子みたいだ。
「んー…」
なのはが首をかしげた。
「それじゃ、フェイトちゃんのと交換ね?」
「え…?わたしまだ「つぎはイチゴがたべたいなぁ」」
なのはがにやりと笑った。
私はなのはの手首を離して、テーブルの箱からイチゴミルクを取り出す。
包みに苦戦しながら開けると、口にくわえてなのはのもとへ。
「はい、じゃぁ交換!!」
嬉々としてなのはが、空いている左手を使って、私の口からイチゴミルクを取り出した。
「うん…交換」
私もなのはが右手でもっている抹茶ミルクを自分の口へと運んだ。
なのははしばらくイチゴミルクを見つめる。それにもやはり私がつけた光沢があった。
「キラキラひかってるね?フェイトちゃん」
なのはは私にも見えるように舌をだしてぺろりと舐めた。イチゴミルクはさらに光沢を増す。
私は恥ずかしくなってテーブルに戻ろうとした。
しかしなかなか、なのはが右手を離してくれない。
そう、私がもらった抹茶ミルクはまだなのはの右手につながれたまま私の口に入っている。
「おいしいな、イチゴミルク」
パクっと加えてまたすぐに口からだし、キスするように唇をつけると、甘くなった唇に舌をのばして舐める。
なのはの食べ方は明らかに私の理性崩壊を狙った食べ方だった。
「フェイトちゃんはおいしい??」
はやくテーブルに戻って…とにかくなのはから離れなきゃ…
「なのは…おしごと…」
なのはの右手はまだ離れない。このままここにいると…
「んっ…」
なのはが右手の抹茶ミルクで舌をこすった。
そのまま口内のいろいろな部分を抹茶ミルクで触れていく。
「な、なのは…ぁ…」
「フェイトちゃんも、おいしい??」
唾液と混ざった抹茶ミルクが口の中に溜まっていく。
「どうしたのフェイトちゃん??目がとろんとしてるよ」
「んぁ…おいしい…よ」
なのはの顔が耳元へ近づいていくのが分かったが、特に何をする気にもなれなかった。
少し湿った息といっしょに、なのはの言葉が耳に飛び込む
「お口にたまってるんでしょ?ごくん、したら?」
こくりと頷いて抹茶ミルクを飲み下す。
直後、なのはが舐めていたものだったことを思い出して、顔がカァっと熱くなった。
「ふふっ、フェイトちゃんのえっち。じゃ、私はおしごとしよっと」
なのはは抹茶ミルクから右手を離し、イチゴミルクを再び口に加えると、コンソールに向き直った。
私は、口の中に抹茶ミルク、心の中にはもやもやを抱えながら、ぼーっとした頭でテーブルに戻った。
ふと、すずかの手紙の裏に何かが書かれているのが見えた。
何気なく手に取り裏を向ける。
――追伸:フェイトちゃんへ、なのはちゃんはキャンディをなめるといじわるになっちゃうからきをつけてね
手紙をきちんと読まなかったこと、なのはの飴をほしいと駄々をこねたこと、きちんと後悔しておこう…
【END】
なのはさんのほうが一枚上手