お試し版!!ということで。
プチモルトの文章がいかに駄文かをお目にかけようと思います。
きっとみなさまドン引きますよー=D---(o_ _)o
なんとなく、ほのぼの日常系。Strikersの後でなのはさんが一軒家にいる時期。
本文は追記からどうぞ♪
「ただいま、なのは」
「ふふっ、おかえりなさい、フェイトちゃん」
ドアを開けると、真っ先になのはと目が合った。
玄関に座るように腰かけて、足は少し大きめのサンダルにのせて。
「なのは…待っててくれるのはうれしいけど…中にいないと風邪ひいちゃう…」
「平気だよ?私結構丈夫だもん♪」
「でもなのはの手こんなに冷たく…」
「もー、フェイトちゃんは心配しすぎだよー」
嬉しそうに立ち上がるなのはは、私からバックを強引に受け取った。
私はなのはの背中に手を回して抱きしめようとしたが、
先ほどのニュースで「冬の感染症」を取り上げていたことを思い出し、手を洗いに直行した。
「フェイトちゃん、きょうのおかずはハンバーグだよ」
「それはヴィヴィオががっかりするね。今日はお友達の家にお泊りだったよね?」
手を洗い終わって、ピンクのタオルで拭おうとすると、その横にある、白地にウサギのワンポイントのタオルが目に入った。ヴィヴィオのものだ。
「実は今日はヴィヴィオもハンバーグなんだって。コロナちゃんのお母さんがね、『今晩は、みんなでハンバーグを作りますね』ってさっき通信くれたの」
「ふふっ、ヴィヴィオったら運がいいなぁ」
ヴィヴィオの話をするなのはは、意固地ですぐに自分を後回しにする危なっかしい「なのは」でも、
管理局の教導官として若手をしっかり打ちのめして育てる「なのは」でも、
私を思いやってくれるやさしい「なのは」でもない。
母親としての温かさを持った「なのは」だ。
以前一度なのは自身にそう告げると、なのははくすぐったそうに「にゃはは…」と笑った。
「なのは、何か手伝えることある?」
なのはの背中にそう言いながら、私は台所にある私専用のエプロンがある棚へと手を伸ばす。
「だーめ」
なのはは突然振り返り、私が棚に伸ばした手を取った。
「長期勤務明けで疲れてる人は、大人しくソファーに座ってなさーい♪なんてね」
そう言ってなのはに押されるがまま私はソファーに座ることになった。
「でも…」
「でもじゃないよ?今日はフェイトちゃんはおとなしくしててね。じゃないとエイミィお姉ちゃんにいいつけちゃうよ?」
「エ、エイミィは関係ないよ…それにその…なのはだって…その…お姉ちゃんっ子…じゃない…」
「はいはい。フェイトちゃん、これでも食べてつないでて?テレビも観てていいからね」
そう言ってなのはが私の前に、小皿に入ったクッキーを置いた。
器用にも反対側の手ではリモコンでテレビをつける。
「今の時間だとさすがにアニメはないねー…」
なのはが選曲しながらつぶやいた。
「もう!アニメなんて観ない!!」
私はなのはからリモコンを奪いとって、ニュースにかえた。
「ふふっ、それじゃ、アニメなんて観ないフェイトちゃんはそこで大人しくニュースを観ててね?」
「な、なのはー…」
「だいじょうぶだいじょうぶ。ハンバーグ、あと少しでできるからね?」
前言撤回。どうやらなのはは、長期任務明けの私に対しても「母親」みたいに接するらしい。
―――まったく…なのはには叶わないなぁ…
ぼんやりそう思いながらニュースを観ていると、テーブルにお皿が置かれる音がした。
あわてて立ち上がろうとすると、すでにソファーの後ろまで歩いてきていたなのはに、後ろから包むように抱きしめられた。
後ろにいるから見えないが、どうやらなのはの顔は、私の頭のすぐ後ろにあるらしい。
耳に当たるなのはの息がくすぐったい。
「そりゃそうだよ、私はフェイトちゃんのことが大好きだから…ね?」
「………っ!!」
やはり私は、どうあがいてもなのはには叶わないらしい。
《END》
心の声だってなんだって、フェイトさんの声ならなんでも聞こえちゃうなのはさん(笑)
でも実は玄関で何時間もフェイトさんを待ってしまいそうななのはさんのほうがこどもっぽい…